1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はナカジマレーシングのスーパーGT GT500マシンHSV-010の2013年仕様を取り上げていきたいと思います。
ザックリ見出し
ナカジマレーシングにとっては暗黒のHSV-010時代
ナカジマレーシングといえば、日本F1のパイオニア的存在である中嶋悟氏が監督を務める名門チームで、全日本GT選手権時代はトップチームとして多くの名勝負を繰り広げてきた歴史があります。
しかしスーパーGT発足後は成績が一気に急降下し、特に2010年から2013年のHSV-010時代の4年間は2度のシリーズ最下位でその他のシーズンも二桁順位とどん底のシーズンを送りました。
その最大の原因はGT500クラスで唯一採用するダンロップタイヤにあることは明白で、ハンコックタイヤのワンメイクで行われた2019年の『スーパーGT×DTM特別交流戦』では優勝を飾っていることからも、チームとしての実力はトップクラスであることが伺えます。
今回取り上げる2013年シーズンは、かつてホンダのエースとして君臨した道上龍選手と中嶋悟監督の次男である中嶋大祐選手という、ドライバーとしての実力は申し分のないラインナップでしたが、タイヤの実力の無さが影響してシリーズランキング最下位でシーズンを終えました。
ナカジマレーシングHSV-010 2013年仕様を実車のように撮る!
それでは1/43のナカジマレーシングのHSV-010 2013年仕様を撮影していきます。
もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。
ピットガレージで待機するナカジマレーシングのHSV-010。
2010年から使用したフロントエンジンのHSV-010GTですが、この2013年を持って引退し、翌年からミッドシップのNSX CONCEPT-GTに変更しました。
ちなみにホンダは2020年シーズンよりNSX-GTをフロントエンジンに改良。
この2013年シーズン以来のフロントエンジンマシンになります。
中嶋悟監督を現役時代からサポートするエプソンがメインスポンサーを務めます。
現在はカーナンバー【64】のナカジマレーシングですが、当時は【32】を使用していました。
ポールポジションの位置でスタートを待つナカジマレーシングのHSV-010。
実際には一度も実現しませんでした。
フロントローに並ぶのはニスモGT-R。
サイドから見るとフロントエンジンらしいロングノーズで、NSX-GTとの違いがよく分かります。
前方グリッドに見えるのはモーラのGT-R。
タイヤのサイドウォールには『DUNLOP』の文字。
ナカジマレーシングはGT500チームで唯一ダンロップタイヤを使用します。
以上、1/43のナカジマレーシングHSV-010 2013年仕様を実車のように撮影してみました。
今回登場したミニカー
今回撮影に登場したミニカーを紹介します。
【エブロ製】ナカジマレーシングHSV-010 2013年仕様
スーパーGT車両を多くモデル化していることで知られているエブロ製です。
2019年に静岡市葵区のエブロギャラリーで購入しました。
【エブロ製】モーラGT-R 2011年仕様
ナカジマレーシングのHSV-010と同じくエブロ製で、エブロギャラリーで購入しました。
【エブロ製】ニスモGT-R 2018年仕様
上の2台と同様エブロ製で、2019年5月にエブロギャラリーで購入しましたが、現在は絶版のようです。
最後に
1990年、中嶋悟選手が白地にブルーのティレル019で少数派のピレリタイヤに悪戦苦闘しながらも、混戦を巧みにかき分けゴールに導くいわゆる刻み納豆走法を繰り広げる姿に、日本は湧きブームは最高潮の様相でした。
その姿を観て中嶋悟氏のファンになり、現在もナカジマレーシングを応援するモータースポーツファンが私をはじめ多く存在すると思います。
今回取り上げたナカジマレーシングHSV-010GTは、白地にブルーのカラーリングにEPSONとPIAAのロゴが描かれ、それはまさにティレル019を連想させてくれ、またタイヤに悪戦苦闘する姿も悲しい哉当時と同様です。
前述のとおり、ワンメイクタイヤで行われたスーパーGT×DTM特別交流戦での優勝からも分かるとおり、チームとしての実力はトップクラスなのは言うまでもありません。
できればブリヂストンなど多数派のタイヤを採用し、ナカジマレーシングがトップ争いを繰り広げるチームとしてまた返り咲いてもらいたい・・・。
F1ブーム世代の多くが願っているのです!
以上、今回は1/43のナカジマレーシングHSV-010を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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