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歴代F1チャンピオン同士のチームメイト対決 (1987-)【前編】

ハミルトンvs.バトン マクラーレン【2010年-2012年】

2010年L.ハミルトンJ.バトン
シーズン順位4位5位
ポイント240P214P
優勝3回2回
PP1回0回
2011年L.ハミルトンJ.バトン
シーズン順位5位2位
ポイント227P270P
優勝3回3回
PP1回0回
2012年L.ハミルトンJ.バトン
シーズン順位4位5位
ポイント190P188P
優勝4回3回
PP7回1回

今や伝説のF1ドライバーとして後世まで語り継がれることになるであろうルイス・ハミルトンに対して、一番善戦したチームメイトは2009年のチャンピオンであるジェンソン・バトンでしょう。

ロン・デニスの秘蔵っ子として2007年にマクラーレンからデビューし4年目のハミルトンのマクラーレンに、前年のチャンピオンとしてバトンが加入します。

初年度から予選での速さではハミルトンに分があるものの、安定したレース運びで着実にポイントを稼ぐバトン。

このコンビは3年間つづき、シリーズ順位ではハミルトンの2勝でバトンが1勝、優勝回数はハミルトン10勝でバトンが8勝と王者ハミルトンに対してバトンが善戦しますが、ポールポジション獲得数はハミルトンの9回に対してバトンは1回のみと、両ドライバーの走りの違いがわかる結果でした。

シューマッハvs.ロズベルグ メルセデス【2010年-2012年】

2010年メルセデスMGP W01
2010年M.シューマッハN.ロズベルグ
シーズン順位9位7位
ポイント72P142P
優勝0回0回
PP0回0回
2011年M.シューマッハN.ロズベルグ
シーズン順位8位7位
ポイント76P89P
優勝0回0回
PP0回0回
2012年M.シューマッハN.ロズベルグ
シーズン順位13位9位
ポイント49P93P
優勝0回1回
PP0回1回

2006年を最後にF1から引退した、F1において7回ものチャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハですが、その彼が2010年にメルセデスからF1に復帰します。

チームメイトは、2016年にチャンピオンを獲得することになるニコ・ロズベルグ。

40歳を迎えたシューマッハにまだ速さがあるのかと注目されましたが、結果は若きロズベルグを相手に3シーズンすべてにおいて敗れてしまいました。

フェラーリで一時代を築いた伝説のドライバーであるシューマッハも、年齢という壁には勝てなかったのです。

ハミルトンvs.ロズベルグ メルセデス【2013年-2016年】

2016年メルセデスF1 W07 Hybrid
2013年L.ハミルトンN.ロズベルグ
シーズン順位4位6位
ポイント189P171P
優勝1回2回
PP5回3回
2014年L.ハミルトンN.ロズベルグ
シーズン順位1位2位
ポイント384P317P
優勝11回5回
PP7回11回
2015年L.ハミルトンN.ロズベルグ
シーズン順位1位2位
ポイント381P322P
優勝10回6回
PP11回7回
2016年L.ハミルトンN.ロズベルグ
シーズン順位2位1位
ポイント380P385P
優勝10回9回
PP12回8回

ニコ・ロズベルグはミハエル・シューマッハがメルセデスから去った後も、ルイス・ハミルトンというとてつもないチームメイトを相手にすることになります。

しかもロズベルグとハミルトンは同年代で、幼少期のカートからともにライバルとして戦ってきたまさにガチンコ対決。

2013年から3年間は勝負ポイントでロズベルグがミスをし、わずかな差でハミルトンが勝利します。

しかし2016年は開幕からハミルトンのマシントラブルなどを尻目にロズベルグが抜け出し、最後の最後まで壮絶なバトルを繰り広げた両者でしたが、辛くもロズベルグが勝ち越し、世界チャンピオンを獲得したロズベルグは心身ともに疲れ果て、そのまま引退をするのでした。

アロンソvs.ライコネン フェラーリ【2014年】

2014年F.アロンソK.ライコネン
シーズン順位6位12位
ポイント161P55P
優勝0回0回
PP0回0回

F1界きっての人気ドライバーである2007年チャンピオンのキミ・ライコネンと、F1界随一の実力者である2005年・2006年チャンピオンのフェルナンド・アロンソ。

このふたりがフェラーリでチームメイトになると報道された時、この夢のコンビ実現で私は本当に喜びました。

しかし2014年シーズンが始まると、フェラーリパワーユニットのパワーと信頼性の不足から、両ドライバーともにチャンピオン争いはおろか優勝すらもできませんでした。

しかしそんなマシンでもアロンソはしっかりと走りきり、ライコネンよりも3倍近くのポイントを稼ぎました。

しかしアロンソはフェラーリのマシン性能に愛想をつかせ、マクラーレンホンダへ移籍することにしました。

アロンソvs.バトン マクラーレン【2015年-2016年】

2015年F.アロンソJ.バトン
シーズン順位17位16位
ポイント11P16P
優勝0回0回
PP0回0回
2016年F.アロンソJ.バトン
シーズン順位10位15位
ポイント54P21P
優勝0回0回
PP0回0回

フェラーリを離脱してホンダが復活するマクラーレンに望みを賭けて移籍してきた2005年・2006年チャンピオンのフェルナンド・アロンソと、2010年からマクラーレンに所属する2009年チャンピオンのジェンソン・バトンの対決。

結果はシリーズ順位で2015年がバトンが上位で2016年がアロンソが上位でしたが、マシンやパワーユニットで性能の劣るマクラーレンではまともなレースができず、運が結果を分けたカタチとなりました。

ベッテルvs.ライコネン フェラーリ【2015年-2018年】

2018年フェラーリSF71H
2018年日本GPにて
2015年S.ベッテルK.ライコネン
シーズン順位3位4位
ポイント278P150P
優勝3回0回
PP0回0回
2016年S.ベッテルK.ライコネン
シーズン順位4位6位
ポイント212P186P
優勝0回0回
PP0回0回
2017年S.ベッテルK.ライコネン
シーズン順位2位4位
ポイント317P205P
優勝5回0回
PP4回1回
2018年S.ベッテルK.ライコネン
シーズン順位2位3位
ポイント320P251P
優勝5回1回
PP5回1回

2015年から4年間にわたりフェラーリでチームメイトとして活躍した、4度のチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルと2007年チャンピオンのキミ・ライコネンの仲良しコンビ。

チャンピオンを4度も獲得しドライバーとして脂の乗った30歳前後のベッテルと、30代後半でピークの過ぎた感のあるライコネンでは結果は歴然で、シリーズ順位でベッテルが4勝でライコネンが0勝、優勝回数がベッテルの13勝に対してライコネン1勝、ポールポジション獲得数がベッテルの9回に対してライコネン2回と、4年間すべてにおいてベッテルがライコネンを圧勝しました。

まとめ

対決勝者敗者
ピケvs.マンセル1987ピケマンセル
プロストvs.セナ1988セナプロスト
プロストvs.セナ1989プロストセナ
プロストvs.マンセル1990プロストマンセル
プロストvs.ヒル1993プロストヒル
ヒルvs.ヴィルヌーヴ1996ヒルヴィルヌーヴ
ヴィルヌーヴvs.バトン2003バトンヴィルヌーヴ
ハミルトンvs.アロンソ2007ハミルトンアロンソ
ハミルトンvs.バトン2010ハミルトンバトン
ハミルトンvs.バトン2011バトンハミルトン
ハミルトンvs.バトン2012ハミルトンバトン
シューマッハvs.ロズベルグ2010ロズベルグシューマッハ
シューマッハvs.ロズベルグ2011ロズベルグシューマッハ
シューマッハvs.ロズベルグ2012ロズベルグシューマッハ
ハミルトンvs.ロズベルグ2013ハミルトンロズベルグ
ハミルトンvs.ロズベルグ2014ハミルトンロズベルグ
ハミルトンvs.ロズベルグ2015ハミルトンロズベルグ
ハミルトンvs.ロズベルグ2016ロズベルグハミルトン
アロンソvs.ライコネン2014アロンソライコネン
アロンソvs.バトン2015バトンアロンソ
アロンソvs.バトン2016アロンソバトン
ベッテルvs.ライコネン2015ベッテルライコネン
ベッテルvs.ライコネン2016ベッテルライコネン
ベッテルvs.ライコネン2017ベッテルライコネン
ベッテルvs.ライコネン2018ベッテルライコネン

以上、今回は1987年以降のF1チャンピオン同士のチームメイト対決を見ていきました。

6度のチャンピオン(2019年終了時点)であるルイス・ハミルトンはフェルナンド・アロンソやジェンソンバトン、ニコ・ロズベルグなど錚々たるチャンピオンドライバーとチームメイトになり、そのバトルを制して6度のチャンピオンに上り詰めたことがわかりました。

対する7度のチャンピオンであるミハエル・シューマッハは、復帰後のメルセデス時代にニコ・ロズベルグとのみF1チャンピオンがチームメイトでした。

そのロズベルグは2010年から7年にわたりF1チャンピオンがチームメイトで、2016年の31歳の若さでの引退は心身ともに疲れ果てた結果でしょう。

ちなみに今はYouTuberとして、悠々自適な生活を送っているみたいですが・・・。

ということで、次回はこのデータをさらに深掘りして見ていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

『歴代F1チャンピオン同士のチームメイト対決 (1987-)【後編】』

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。