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【2020年版】モータースポーツ撮影おすすめ望遠レンズ5選

近年サーキットは望遠レンズを持ったアマチュアカメラマンが多くいて、長くモータースポーツ撮影をしている私としては嬉しく思います。

モータースポーツ撮影を初めてみたいけど、どの望遠レンズを購入すればいいの?という方や、そろそろ新しいモータースポーツ用望遠レンズを購入したいと考えている方も多いと思います。

そこで今回は、モータースポーツ撮影用望遠レンズの選ぶポイントや、2020年現在モータースポーツ撮影の主流になっている望遠レンズを、紹介してみたいと思います。

カメラボディ編はこちら↓↓↓

では、いってみましょう!

レンズは資産になるので1ランク上を選ぶ

デジタル一眼のカメラボディに比べて、カメラ用レンズは技術の進歩が緩やかで、フィルム時代から今も現役で活躍するレンズもあるほどです。

そのため、古いレンズでも人気レンズによっては大きな価値があり、下取りに出しても良い査定が出るモノも少なくありません。

古いレンズでも価値があるため、レンズ資産という言葉もあるほどです。

なので、世代交代が進むデジタル一眼よりも、少し頑張って1ランク上のモノを購入することをおすすめします。

焦点距離はサーキットにより異なる

長い焦点距離が必要な富士スピードウェイ

レンズに必要な焦点距離は、撮影するサーキットやそのコーナーによって違ってきます。

特にFIAの公認を受けたサーキットは、安全のためランオフエリアが広く取られているため、自ずと観戦エリアからコースまでの距離が長くなり長い焦点距離が必要となってきます。

また低速コーナーよりも高速コーナーの方が同じくランオフエリアが広く、超望遠レンズが必要となります。

コーナーによっては超望遠が必要な鈴鹿サーキット

日本のFIA公認サーキットで具体的に説明すると、高速コースで有名な富士スピードウェイと、設計が新しいツインリンクもてぎでは一番長い焦点距離が必要で、逆に鈴鹿サーキットやスポーツランドSUGOでは、富士やもてぎほどの焦点距離を必要としません。

岡山国際サーキットやオートポリスでは撮影したことはありませんが、一般的に鈴鹿サーキットほどの焦点距離は必要としないと言われています。

SUGO < 岡山国際 < オートポリス < 鈴鹿 < もてぎ < 富士

※左から観客席とコースが近い順

各コーナーにもよりますが、イメージとしては上記のような感じでしょうか。

しかし比較的マシンをアップで撮影するためには、どのサーキットでも35mm換算※で500mm以上の焦点距離を持った望遠レンズが必要となるでしょう。

※35mm換算=キヤノンAPS-C機レンズ焦点距離×1.6・その他のAPS-C機レンズ焦点距離×1.5・マイクロフォーサーズ機レンズ焦点距離×2

ただ初心者のうちはなかなかマシンの構図が決まらないため、ある程度広く撮っておいてトリミングをするという手もあります。

富士スピードウェイと鈴鹿サーキットでの各コーナーの具体的な焦点距離については、下記の記事にて書いていますのでご覧ください。

おすすめの望遠レンズ

それではおすすめの望遠レンズを見ていきましょう。

ちなみに今回は、需要が高いと思われる望遠”ズーム”レンズのみを紹介します。

キヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM

対応マウントキヤノンEFマウント
焦点距離100-400mm
開放F値F4.5-5.6
手ぶれ補正
フルサイズ対応
防塵防滴
フィルター径77mm
最大径×長さ94×193mm
重量1570g
発売日2014年12月

キヤノンのおすすめレンズは、キヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMです。

このレンズはおそらくサーキットで一番使用される望遠レンズで、私自身もモータースポーツ撮影の主戦レンズとして使っています。

AIサーボ(動体追従オートフォーカス)を多用するモータースポーツ撮影で、一番重要なのはモーターの速さですが、このEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMは非常に速く、純正品のためカメラとの相性もバッチリです。

またキヤノン使いにとって白レンズは憧れですが、このレンズはもちろん望遠Lレンズの証である白いボディです。

ライバルに比べて短いテレ端400mmに関しては、APS-C機では35mm換算でテレ端640mmで問題ありませんが、フルサイズ機の場合はサーキットにより焦点距離が足りたい場合があります。

そのためエクステンダーを購入することをおすすめします。

ニコンAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

対応マウントニコンFマウント
焦点距離200-500mm
開放F値F5.6
手ぶれ補正
フルサイズ対応
防塵防滴
フィルター径95mm
最大径×長さ108×267.5mm
重量2090g
発売日2015年9月

ニコンのおすすめモータースポーツ撮影レンズといえば、このニコンAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRです。

前述したキヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMに比べると、テレ端で100mmも焦点距離が長く、しかも実勢価格で9万円もリーズナブルなため、多くのニコンユーザーが使用しています。

スポーツモードも備え電磁絞り機能も搭載と、モータースポーツ撮影に最適な望遠レンズと言えますが、弱点としては防塵防滴に対応していないことです。

モータースポーツは屋外で撮影するので、天候については気を使う必要がありますね。

ただし、キヤノンユーザーが羨むAF NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRは、ニコンのモータースポーツ撮影好きなら、必ず所持していたい望遠レンズだと思い自信を持っておすすめします。

富士スピードウェイのコカコーラコーナーやヘアピン、鈴鹿サーキットB席での1・2コーナーを狙う場合などでフルサイズ機に装着する場合、観客エリアとコースが離れている時はテレ端500mmでも少し厳しく、テレコンバーターを持っていくと安心です。

ソニーFE200-600mm F5.6-6.3 G OSS SEL200600G

対応マウントソニーα Eマウント
焦点距離200-600mm
開放F値F5.6-6.3
手ぶれ補正
フルサイズ対応
防塵防滴
フィルター径95mm
最大径×長さ111.5×318mm
重量2115g
発売日2019年7月

モータースポーツ撮影でのミラーレス機は、あまりおすすめしていない当ブログですが、主要カメラメーカーの製品でテレ端600mmのズームレンズを購入できるのは、このソニーEマウントだけなので、紹介してみたいと思います。

実際2019年、ソニーからFE200-600mm F5.6-6.3 G OSSが発売された時、モータースポーツ用カメラをソニーに変えようかと私も真剣に考えました。

ワイド端は、後述するシグマ150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsに比べると50mm望遠側の200mmですが、モータースポーツ撮影ではあまり関係がなく、それにより重量が700g以上も軽いのがメリットです。

そして何より、メーカー純正品でテレ端600mmのレンズをこの価格で購入できるなんて、キヤノン・ニコンユーザーは本当に羨ましかったでしょう。

ただ・・・私的には、気持ちよくレーシングマシンを撮影するのは一眼レフ機なんだよなー。

シグマ150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sport

対応マウントキヤノンEFマウント
ニコンFマウント
シグマSAマウント
焦点距離150-600mm
開放F値F5-6.3
手ぶれ補正
フルサイズ対応
防塵防滴
フィルター径105mm
最大径×長さ121×290.2mm
重量2860g
発売日2014年10月
(キヤノン・ニコン用)

近年のシグマレンズの台頭は、カメラファンにとって目を見張るものがありますが、このSportsラインは、動きの速いモータースポーツを最適に捉えることができるよう、ハイレベルな光学性能と表現力で設計されております。

実勢価格では前述したキヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMに迫るほどですが、テレ端で600mmはモータースポーツ撮影では観客席とコースが離れている富士スピードウェイやツインリンクもてぎでも対応できる焦点距離で、事実私が主戦場とする富士スピードウェイでも、たくさんのアマチュアカメラマンがこのレンズを使用しています。

同じく富士スピードウェイでよく見かけるキヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMで、焦点距離を稼ぐためエクステンダーを使用すると、オートフォーカスが不安定になったり、F値が暗くなったりと弊害があります。

ただしシグマ150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsは、その焦点距離と引き換えに重量が2860gと非常に重いのが難点です。

シグマ150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsは、マウント交換サービスに対応しているのも特徴で、将来マウント変更をしても引き続きこのレンズが使えるというメリットがあります。

シグマ150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary

対応マウントキヤノンEFマウント
ニコンFマウント
シグマSAマウント
焦点距離150-600mm
開放F値F5-6.3
手ぶれ補正
フルサイズ対応
防塵防滴
フィルター径95mm
最大径×長さ105×260.1mm
重量1930g
発売日2015年3月
(キヤノン用)

シグマ150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryは、上記Sportsラインのウィークポイントである、重量と価格を抑えたモデルになります。

実勢価格10万円で、どのサーキットのどのコーナーもほぼ対応できる150-600mmという焦点距離は、これからモータースポーツ撮影をはじめる方に自信を持っておすすめできる望遠レンズです。

まとめ

モータースポーツを撮影する望遠レンズは、以下のことを考えて購入されると、満足するモータースポーツ撮影ライフが送れると思います。

モータースポーツ用望遠レンズ購入のポイント
  1. レンズは資産なので転売も考え、人気があり発売日が比較的新しく、自分が購入しようと思うレンズよりも1ランク上のものを狙う
  2. 富士スピードウェイやツインリンクもてぎで撮影する場合は、特に長い焦点距離の望遠レンズを購入する
  3. 動体追従性能が重要なため、オートフォーカスが速いものを狙う

最後におすすめした望遠レンズのスペック比較表を載せておきます。

※表が全画面表示されていない場合は、横にドラッグ(スワイプ)してください。

キヤノンEF100-400mm
F4.5-5.6L IS Ⅱ USM
ニコンAF-S NIKKOR 200-500mm
f/5.6E ED VR
ソニーFE200-600mm
F5.6-6.3 G OSS SEL200600G
シグマ150-600mm
F5-6.3 DG OS HSM Sport
シグマ150-600mm F5-6.3
DG OS HSM Contemporary
対応マウントEFマウントFマウントEマウントEFマウント
Fマウント
SAマウント
EFマウント
Fマウント
SAマウント
焦点距離100-400mm200-500mm200-600mm150-600mm150-600mm
開放F値F4.5-5.6F5.6F5.6-6.3F5-6.3F5-6.3
手ぶれ補正
フルサイズ対応
防塵防滴
フィルター径77mm95mm95mm105mm95mm
最大径×長さ94×193mm108×267.5mm111.5×318mm121×290.2mm105×260.1mm
重量1570g2090g2115g2860g1930g
発売日2014年12月2015年9月2019年7月2014年10月
(キヤノン・ニコン用)
2015年3月
(キヤノン用)

今回はモータースポーツ撮影の望遠レンズについて書いてみましたが、モータースポーツ撮影用おすすめカメラボディについては、こちらの記事を参考にしてください。

他にもモータースポーツ撮影に関しての記事を書いていますので、下のボタンをクリックしてご一緒にどうぞ!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。