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ソニー200-600mm超望遠ズーム発表! レース撮影のミラーレス移行を考える

カメラ機材オタクのぴぴと申します。

先日ソニーから初めての600mm級超望遠ズームであるFE200-600mm F5.6-6.3 G OSSが発表になりましたね。

そこで今回は、現在私のモータースポーツ撮影環境である一眼レフのキヤノンEOS5D MarkⅣ+EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM+1.4テレコンと今回発表されたFE200-600mm F5.6-6.3 G OSSのスペックを比較し、モータースポーツ撮影を一眼レフからミラーレスに移行するかを考えてみたいと思います。

キヤノン純正に600mm級のズームレンズが無い

我々アマチュアカメラマンがモータースポーツを撮影する際、コースサイドからは相当な焦点距離を必要とします。

2017年5月撮影 EOS5D MarkⅣ+エクステンダー1.4

特に富士スピードウェイやツインリンクもてぎなどランオフエリアが広いサーキットでは尚更で、私は現在富士スピードウェイを中心にキヤノンのフルサイズ機にEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMにエクステンダー×1.4を装着しテレ端560mmで撮影していますが、それでも場所によっては焦点距離が足りなく思っています。

しかしキヤノンEFマウント純正ではそれより長い焦点距離のズームレンズが無く、高価な600mm単焦点を購入するかサードパーティのシグマ製150-600mm DG OS Sportsを購入するしか選択がありません。

そんな中、ソニーからテレ端600mmのFE200-600mm F5.5-6.3 G OSSが発表になりました。

私は一眼レフのキヤノンEOS5D MarkⅣとミラーレスのソニーα7RⅢを所有して、EOS5D MarkⅣはレース撮影用にα7RⅢはポートレートや風景撮影用に使用していますが、ソニーFE200-600mm F5.6-6.3 G OSS購入しミラーレスのα7RⅢに装着してモータースポーツ撮影ができるかを考えてみます。

ソニーFE200-600mm F5.6-6.3 G OSSとキヤノンEF100-400mm F4.5-400mm F4.5-5.6 IS Ⅱ USM+エクステンダー×1.4のスペック比較

それではソニーFE200-600mm F5.6-6.3 G OSSとキヤノンEF100-400mm F4.5-5.6 IS Ⅱ USM+エクステンダー×1.4、そしてライバルシグマの150-600mm F5-6.3 DG OS Sportsのスペックを項目ごとに比較してみます。

焦点距離

メーカーソニーキヤノン
+エクステンダー
シグマ
商品名FE200-600mm
F5.6-6.3
G OSS
EF100-400mm
F4.5-5.6L
IS Ⅱ USM
+
EXTENDER
EF1.4×Ⅲ
150-600mm
F5-6.3
DG OS Sports
焦点距離200-600mm140-560mm150-600mm

コースサイドからのレーシングマシン撮影の場合、常用焦点距離は200mmからであり、ソニーFE200-600mm F5.6-6.3 G OSS(以下ソニー200-600mm)のワイド端200mmは気になりません。

それよりもキヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM(以下キヤノン100-400mm)+エクステンダー1.4のテレ端560mmでは正直足りないと思うことがあります。

開放F値

メーカーソニーキヤノン
+エクステンダー
シグマ
商品名FE200-600mm
F5.6-6.3
G OSS
EF100-400mm
F4.5-5.6L
IS Ⅱ USM
+
EXTENDER
EF1.4×Ⅲ
150-600mm
F5-6.3
DG OS Sports
開放F値F5.6-6.3F6.3-8F5-6.3

モータースポーツ撮影の場合、特に流し撮りの時など開放F値に関してはあまり重要視していません。

しかし流し撮りではなくマシン正面からの撮影で背景をボカして撮影したい時や、フェンス越しでフェンスを消したい時など、明るいレンズが欲しい時があります。

そんなこともあり、キヤノン100-400mm+エクステンダーのテレ端F8よりもソニー200-600mmのテレ端F6.3は魅力的ですね。

サイズ

メーカーソニーキヤノン
+エクステンダー
シグマ
商品名FE200-600mm
F5.6-6.3
G OSS
EF100-400mm
F4.5-5.6L
IS Ⅱ USM
+
EXTENDER
EF1.4×Ⅲ
150-600mm
F5-6.3
DG OS Sports
最大径111.5mm94mm121mm
長さ318mm193mm+30mm
=223mm
290.2mm

最大径はソニー200-600mmの111.5mmに対しキヤノン100-400mmは94mmとソニー200-600mmの方が15mm太くなります。

これは明るいレンズの弊害である程度は仕方のないことで、同じテレ端焦点距離で同じF値のシグマ150-600mmより5mm細いため、まあ頑張ったのではと思います。

長さはソニー200-600mmが318mm、キヤノン100-400mm+エクステンダーが223mmと、ソニー200-600mmは100mm近く長くなります。

その理由としてソニー200-600mmはインナーズームを採用しているからです。

インナーズームとは焦点距離を上げても全長が伸びない機構です。

テレ端を中心に使用するモータースポーツ撮影では、キヤノン100-400mmを含めた通常のズームレンズでは先端が細く伸びてお世辞にもかっこよくありませんが、インナーズームではそんな見た目も気になりません。

そして何よりレンズが収縮しないのでホコリが入りにくい設計になっています。

重量

メーカーソニーキヤノン
+エクステンダー
シグマ
商品名FE200-600mm
F5.6-6.3
G OSS
EF100-400mm
F4.5-5.6L
IS Ⅱ USM
+
EXTENDER
EF1.4×Ⅲ
150-600mm
F5-6.3
DG OS Sports
重量2115g1570g+225g
=1795g
2860g

重量に関してはこれもまたソニー200-600mmは開放F値明るいことによる弊害ですが、キヤノン100-400mm+エクステンダーに比べて320gも重いです。

シグマ150-600mmに比べると相当軽いのがせめてもの救いですが、広いサーキットを縦横無尽に移動するモータースポーツカメラマン(←無論アマチュアです)にとって、この重さはちょっとネックかな。

価格

メーカーソニーキヤノン
+エクステンダー
シグマ
商品名FE200-600mm
F5.6-6.3
G OSS
EF100-400mm
F4.5-5.6L
IS Ⅱ USM
+
EXTENDER
EF1.4×Ⅲ
150-600mm
F5-6.3
DG OS Sports
定価(税込)291,600円324,000円+59,400円
=383,400円
279,720円
価格.com最安
(税込)
2019年6月現在
発売前のため未定211,744円+39,663円
=251,407円
176,611円
定価に対する
最安値の割合
65.6%63.1%

ソニー200-600mmの定価は291,600円と発表されております。

レンズの価格は比較的高いソニーにあって思いの外リーズナブルな価格設定(レンズ価格高騰の影響で私の金銭感覚は壊滅状態!)となっています。

売れ行きにもよりますが、発売から1年ぐらい経過したら最安値は定価の7割程度になると思われますので、200,000円程になると予測します。

メーカーソニーキヤノン
+エクステンダー
シグマ
商品名FE200-600mm
F5.6-6.3
G OSS
EF100-400mm
F4.5-5.6L
IS Ⅱ USM
+
EXTENDER
EF1.4×Ⅲ
150-600mm
F5-6.3
DG OS Sports
マウントαEマウントEFマウントEFマウント
Eマウント
SAマウント
焦点距離200-600mm140-560mm150-600mm
開放F値F5.6-6.3F6.3-8F5-6.3
手ぶれ補正
防塵防滴
最大径111.5mm94mm121mm
長さ318mm193mm+30mm
=223mm
290.2mm
重量2115g1570g+225g
=1795g
2860g
定価(税抜)270,000円300,000円+55,000円
=355,000円
259,000円
価格.com最安
(税込)
2019年6月現在
発売前のため未定211,744円+39,663円
=251,407円
176,611円
定価に対する
最安値の割合
65.6%63.1%

ミラーレス機の動体追従性は?

レンズに関してはモータースポーツ撮影に最適な焦点距離が発表になったミラーレスのソニーαシリーズですが、一昔前は動きモノに弱いと言われたミラーレス機、果たして最新のミラーレス機であるソニーα7Ⅲシリーズは究極の動きモノと言われるレース撮影に使えるカメラなのでしょうか?

実際私も所有のソニーα7RⅢでモータースポーツ撮影をする時もあるのですが、正直AF-C(キヤノンでいうAIサーボ)はしっかり追従してくれます。

まあ所有のレンズが24-105mmのため、当然発表前のこのソニー200-600mmは試したことが無いんですが、おそらくしっかり追従してくれると思います。

ただねEVFが時々カクツクんですよね・・・ それがストレスになったりします。

フラッグシップのソニーα9ならそんなことも無いかもしれませんが、50万円越えのあんな高いカメラは買えません!

もう一つ私がミラーレス機に思うこと。

せっかくサーキットに来ているのにファインダーの中の小さな液晶テレビを見ているんじゃ、家の40インチの液晶テレビを見ている方がよっぽど快適なんじゃない?

一眼レフ機ならファインダーで生のレーシングマシンが見えます!

モータースポーツアマチュアカメラマンの使用カメラは一眼レフ?ミラーレス?

ミラーレス機が台頭する昨今、現在モータースポーツを撮影するアマチュアカメラマンの一眼レフ機とミラーレス機比率はどのくらいなのか? と思い、ツイッターで質問してみました。

モータースポーツ撮影では俄然一眼レフ機比率が圧倒的に高かったです。

5年後はどんな結果になっているのかな?

最後に

モータースポーツの最高峰F1グランプリには、毎レース120人あまりのプロカメラマンが帯同していると言われています。

そのプロカメラマンが使うカメラはほぼキヤノンかニコンの一眼レフ機だと言われており、プロサービスに関してはこの両メーカーに一日の長があります。

しかし2019年のル・マン24時間レースでは、ソニーが初めてプロカメラマンのためのブースを用意し、昨今は世界的なスポーツイベントにもソニーの進出が始まっています。

今後アマチュアカメラマンはあと数年待ち、彼らレース撮影のプロカメラマンの動向を見て、一眼レフ機を使い続けるかミラーレス機に切り替えるのかを考えればいいのでは、と私は考えます。

ということで私の結論、もう少し一眼レフ機を使い決断は先送りでーす!!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。