スーパーGTといえばGT500クラスとGT300クラスの混走が特徴のひとつ。
GT500クラスは、日本の三大自動車メーカーであるトヨタ、日産、ホンダの、会社の威信をかけた開発競争が見ものだが、GT300クラスは、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェに代表される世界のスーパーカーがバトルをする姿が魅力だ。
そこで今回は2005年からはじまったスーパーGTのGT300クラスに参戦した、13の海外自動車メーカーとすべての車種、グレードを紹介する。
ちなみに、GT300クラスに参戦した国内の自動車メーカーと車種一覧は、下記リンクからどうぞ。
では、いってみよう!
ポルシェ
車種・グレード | 参戦年 | 規格 |
---|---|---|
ボクスター(986型) | 2005-2010 | JAF-GT |
968 | 2005 | JAF-GT |
911 GT Cup(996型) | 2005-2007 | JAF-GT |
911 GT3 R(996型) | 2005 | FIA-GT2 |
911 GT3 RS(996型) | 2005-2010 | FIA-GT2 |
911 GT3 RSR(996型) | 2005-2010 | FIA-GT2 |
911 GT3 RS(996型) | 2006-2011 | JAF-GT |
911 GT3 R(997型) | 2006-2011 | FIA-GT3 |
911 GT3 RS(997型) | 2007-2008 | FIA-GT2 |
911 GT3 RSR(997型) | 2009-2011 | FIA-GT2 |
911 GT3 R(991型) | 2016- | FIA-GT3 |
ボクスターや968、各世代の911 GT3など、さまざまな車種やグレードがスーパーGTに登場したポルシェ。
規格もJAF-GTからはじまり、FIA-GT2からFIA-GT3とさまざまだ。
スーパーGT初年度の2005年は、チームタイサンが911 GT3 R(996型)、アークテックがボクスター、チームレイジュンが968、その他911 GT Cup(996型)、911 GT3 RS(996型)、911 GT3 RSR(996型)と6種類のポルシェが参戦した。
写真提供:Mさん
そして翌2006年から911系は徐々に997型に以降する。
GT300クラスで多く使われたポルシェだったが、2011年を最後に翌2012年から4年間は1台も参戦することはなかった。
ひさびさに登場したのが2016年で、ガルフレーシングwithパシフィックとチームKTRが991型の911 GT3 Rをデビューさせた。
2020年スーパーGT第5戦にて
そして2021年現在は名門つちやエンジニアリングが唯一、991型の911 GT3 Rを走らせている。
ランボルギーニ
2020年スーパーGT最終戦にて
車種・グレード | 参戦年 | 規格 |
---|---|---|
ムルシエラゴRG-1 | 2005-2009 | JAF-GT |
ガヤルドRG-3 | 2007-2012 | FIA-GT3 |
ガヤルドLP600+GT3 | 2012-2013 | FIA-GT3 |
ガヤルドFL2 GT3 | 2013-2015 | FIA-GT3 |
ガヤルドR-EX | 2015 | FIA-GT3 |
ウラカンGT3 | 2016-2019 | FIA-GT3 |
ウラカンGT3 Evo | 2019- | FIA-GT3 |
ランボルギーニと言えばJLOC(ジャパンランボルギーニオーナーズクラブ)で、同チームは全日本GT選手権黎明期の1994年からランボルギーニのマシンをエントリーさせている。
写真提供:Mさん
全日本GT選手権時代は、GT500クラスでカウンタックやディアブロなどを使用し、スーパーGTがはじまった2005年はムルシエラゴでGT500にエントリーし、シーズン途中にGT300にクラス変更した。
写真提供:Mさん
2007年からはムルシエラゴと並行したガヤルドでも参戦し、2010年からガヤルドに一本化。
2019年スーパーGT第5戦にて
その後2016年からウラカンにチェンジしている。
フェラーリ
2016年スーパーGT第5戦にて
車種・グレード | 参戦年 | 規格 |
---|---|---|
F360GT | 2005-2007 2009 | JAF-GT |
F430GT | 2008-2009 | JAF-GT |
F430GTC | 2009-2012 | FIA-GT2 |
458GTC | 2011 | FIA-GTE |
458GT3 | 2012-2013 2015 | FIA-GT3 |
488GT3 | 2016-2017 | FIA-GT3 |
488GT3 Evo | 2021- | FIA-GT3 |
ランボルギーニとともにイタリアの両雄であるフェラーリも、スーパーGTで長きにわたり活躍している。
写真提供:Mさん
スーパーGT初年度の2005年はJIMゲイナー(現ゲイナー)がF360GTを走らせている。
2008年からJIMゲイナーがF430GTに車両を変更しているが、このマシンは前車両の360モデナにF430用のヘッドライトやテールライト、エンジンなどを移植したもので、2009年から自社開発したJAF-GT規格のF430にチェンジしている。
写真提供:Mさん
またチームダイシンもF430をエントリーさせているが、この車両はFIA-GT2規格のマシンだ。
写真提供:Mさん
2011年からJIMゲイナーはFIA-GTE規格の458をデビューさせ、2012年にはチームマッハがFIA-GT3規格の同車種で参戦した。
2016年スーパーGT第2戦にて
2016年からはLMコルサの51号車がFIA-GT3規格の488で参戦し、2017年はそのマシンをアルナージュが使用した。
2018年から2020年はフェラーリの参戦はなかったが、2021年に4年ぶりにパシフィックレーシングが488GT3 Evoでエントリーしている。
ロータス
2019年スーパーGT第5戦にて
車種・グレード | 参戦年 | 規格 |
---|---|---|
エキシージ | 2005 | JAF-GT |
エヴォーラMC | 2015- | JAF-GT MC |
ロータスは、スーパーGT初年度の2005年、第3戦のみにAMPREXモータースポーツがエキシージを走らせた。
そして10年の時を経た2015年、カーズ東海ドリーム28がムーンクラフトが製作したマザーシャシーのエヴォーラをエントリーし、2021年からはmutaレーシングINGINGがそのマシンを引き継いでいる。
シボレー
2019年特別戦にて
車種・グレード | 参戦年 | 規格 |
---|---|---|
コルベット | 2005 2008 | JAF-GT |
キャラウェイコルベットZ06.R GT3 | 2011-2013 | FIA-GT3 |
キャラウェイコルベットC7 GT3-R | 2019特別戦 | FIA-GT3 |
スーパーGT初年度の2005年はA&Sレーシングがコルベットで参戦するも2006年と2007年は参戦せず、2008年に同じくコルベットで第3戦、第6戦、第9戦にエントリーした。
その後2011年と2012年に東名スポーツが、2012年と2013年にディジョンレーシングがコルベットZ06.R GT3で参戦している。
そして2019年の特別戦に1戦のみC7 GT3-Rが登場した。
次のページでは、メルセデスやBMWが登場!
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