日産系GT500チームの2021年ラインナップ
最後は今年もGT-Rで参戦する日産陣営。
ヨーロッパ帰りの大物ドライバーの加入が発表された、日産系4チームを紹介していこう。
NDDPレーシングwith B-MAXの2021年ラインナップ
ドライバー | 平手晃平 千代勝正 |
カーナンバー | 3 |
タイヤ | ミシュラン |
メインスポンサー | クラフトスポーツ |
昨年のシリーズ順位 (ドライバー) | 13位 |
昨年のシリーズ順位 (チーム) | 10位 |
日産が主催する世界に通用する若手ドライバーの育成プロジェクトであるNDDPと、B-MAXレーシングのタイアップとなるNDDPレーシングwith B-MAXは、2021年も前年同様、GT500クラス参戦12年目の平手晃平選手と、GT500クラス参戦5年目※の千代勝正選手のイケメンコンビ。
※2019年は1戦のみのスポット参戦のため除外
千代勝正選手は紛れもなく日産系ドライバーだが、平手晃平選手はトヨタのサポートでF1直下のGP2に参戦したほどの元生粋のトヨタドライバーだけに、日産若手ドライバー育成プロジェクトNDDPのチームで参戦するのに違和感を感じるのだが・・・。
チームインパルの2021年ラインナップ
ドライバー | 平峰一貴 松下信治 |
カーナンバー | 12 |
タイヤ | ブリヂストン |
メインスポンサー | カルソニック |
昨年のシリーズ順位 (ドライバー) | 15位 |
昨年のシリーズ順位 (チーム) | 12位 |
2021年のスーパーGT参戦ドライバーリストの中で、最大の驚きはチームインパルだろう。
そう、チーム所属2年目となる平峰一貴選手のチームメイトは、ホンダのサポートでF1直下のGP2やFIA-F2で長年活躍し、日本人最多となる7勝をあげた松下信治選手の参戦だ。
昨年FIA-F2をシリーズ途中で離脱すると、日産との繋がりがあるB-MAXからスーパーフォーミュラに参戦したためもしやとは思っていたが、これで完全にホンダ系ドライバーから日産系ドライバーに鞍替えしたことになる。
スーパーGTチームの中でも特に人気の高いチームインパルからの参戦ということで、近年は低迷する同チームだがぜひ復活させてもらいたい。
ニスモの2021年ラインナップ
ドライバー | 松田次生 R.クインタレッリ |
カーナンバー | 23 |
タイヤ | ミシュラン |
メインスポンサー | モチュール オーテック |
昨年のシリーズ順位 (ドライバー) | 6位 |
昨年のシリーズ順位 (チーム) | 5位 |
スーパーGTチームの中で唯一の自動車メーカー子会社であるニスモは、もっとも人気のあるチームのひとつ。
ドライバーはニスモ所属10年目でGT500クラス参戦22年目の松田次生選手と、ニスモ所属8年目でGT500クラス参戦17年目のロニー・クインタレッリのコンビで、今年で8年目のタッグになる。
2016年以来チャンピオンから遠ざかる名門ニスモだが、今年こそ栄冠を取り戻したいところだ。
KONDOレーシングの2021年ラインナップ
ドライバー | 高星明誠 佐々木大樹 |
カーナンバー | 24 |
タイヤ | ヨコハマ |
メインスポンサー | リアライズコーポレーション |
昨年のシリーズ順位 (ドライバー) | 19位 |
昨年のシリーズ順位 (チーム) | 15位 |
近藤真彦監督率いるKONDOレーシングのドライバーラインナップは、チーム所属4年目の高星明誠選手と、ヤン・マーデンボローに代わりチームインパルから移籍してきた佐々木大樹選手とのコンビななる。
昨年はプライベートで世間を騒がせた近藤真彦監督だが、裏を返せば今もなお日本中にこれだけの影響力があるのだとあらためて驚かせた。
昨年はGT300クラスでチャンピオンを獲得するも、GT500クラスでは最下位と低迷したが、今年は『本業』のレース活動で復帰を遂げ、手腕を発揮してもらいたい。
最後に
今回はGT500クラスに参戦する15チーム30名のドライバーを紹介してみたが、まとめると以下のとおりになる。
No. | チーム | ドライバー | メイン スポンサー | タイヤ |
---|---|---|---|---|
1 | クニミツ(H) | 山本尚貴 牧野任祐 | スタンレー | BS |
3 | NDDP(N) | 平手晃平 千代勝正 | クラフトスポーツ | MI |
8 | ARTA(H) | 野尻智紀 福住仁嶺 | オートバックス | BS |
12 | インパル(N) | 平峰一貴 松下信治 | カルソニック | BS |
14 | ルーキー(T) | 大嶋和也 山下健太 | ENEOS | BS |
16 | 無限(H) | 笹原右京 大湯都史樹 | レッドブル | DL |
17 | リアル(H) | 塚越広大 B.バゲット | Astemo | BS |
19 | バンドウ(T) | 国本雄資 宮田莉朋 | WedsSport | YH |
23 | ニスモ(N) | 松田次生 R.クインタレッリ | モチュール オーテック | MI |
24 | KONDO(N) | 高星明誠 佐々木大樹 | リアライズコーポレーション | YH |
36 | トムス(T) | 関口雄飛 坪井翔 | au | BS |
37 | トムス(T) | 平川亮 S.フェネストラズ | KeePer | BS |
38 | セルモ(T) | 立川祐路 石浦宏明 | ZENT | BS |
39 | サード(T) | H.コバライネン 中山雄一 | デンソー KOBELCO | BS |
64 | ナカジマ(H) | 伊沢拓也 大津弘樹 | モデューロ | TBA |
※昨年からの変更を赤文字で表記
※カッコ内は系列メーカーと使用マシン H=ホンダNSX・T=トヨタGRスープラ・N=日産GT-R
ドライバーの注目は、チームインパルから今年GT500クラスに初参戦する松下信治選手だろう。
F1直下のGP2/FIA-F2で日本人最多の7勝をあげた実力を、ぜひ日本のファンにも見せてもらいたいと思う。
また山下健太選手の復帰も注目される。
私としてはWECのトヨタガズーレーシングで、中嶋一貴選手・小林可夢偉選手とともに日本人トリオとして参戦してもらいたいとも思っていたが、今年はスーパーGTであらためて実力を証明し世界の舞台に羽ばたいてもらいたい。
その他、外国人ドライバーが昨年の6名から4名に減ったのは、コロナ禍の影響で日本への入国が困難になることを想定してのことだろう。
あとはマシンのカラーリング。
チームクニミツのレイブリックからスタンレーに、リアルレーシングがケーヒンからAstemoに、ルーキーレーシングがWAKO’SブからENEOSにそれぞれスポンサーやブランドが変更になり、どのようなカラーリングで登場するのかが楽しみだ。
余談だが、この3チームは昨年すべてブルー系のカラーリングで、その他にはチームインパル(カルソニック)やKONDOレーシング(リアライズ)と合わせてブルー系マシンが5台も参戦していたが、カルソニックもマレリへのブランド変更が噂されており(スーパーGTに理解のあるマレリのこと大丈夫だとは思うが)、今年は一気に青いマシンが少なくなる。
ということで今回はスーパーGT GT500クラスに参戦する15チーム30名のドライバーの体制を紹介してみた。
今年もスーパーGTを大いに楽しもう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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