2019年

- ドライバー:立川祐路/石浦宏明
- マシン:LC500
- タイトルスポンサー:ZENT
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:4位
- チームズランキング:4位
2019年シーズンもセルモは立川祐路選手と石浦宏明選手のコンビ。ちなみに石浦選手はこの年の2月にセルモの取締役に就任しています。そして総監督には立川祐路選手が着任。ドライバー2人がチームの主要ポストにも着きました。
そんなセルモの2019年の成績は3年連続のランキング4位。得意の第2戦富士で2年ぶりの勝利を記録しましたが、その他のレースでは表彰台に上がることができず、同じレクサス勢のチームルマンとトムス37号車に大きくポイント差を広げられたシーズンでした。
そしてこの年を最後に3年間使用したLC500での参戦は終了しました。
2020年

- ドライバー:立川祐路/石浦宏明
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:ZENT
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:10位
- チームズランキング:9位
コロナ禍でシーズン開幕が7月にずれ込んだ2020年シーズン。トヨタ勢はGRスープラにマシンをチェンジします。
そんなGRスープラ元年のセルモは、実質80型スープラ最終年にチャンピオンを獲得した2005年シーズンを彷彿させるレッドとシルバーの左右非対称のカラーリング(2005年はレッドとシルバーが逆)に変身しました。
コロナの影響でこの年はセルモ、そして立川祐路選手が得意な富士スピードウェイで4回も開催されましたが成績は振るわず、第4戦もてぎ戦が唯一の表彰台(2位)となり、ドライバーズランキングは10位に終わりました。
2021年

- ドライバー:立川祐路/石浦宏明
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:ZENT
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:12位
- チームズランキング:12位
セルモのドライバーラインナップは2021年もチーム在籍23年目の立川祐路選手と7年目の石浦宏明選手で変わらず。
成績は第6戦オートポリスでの2位が最高位で、その他のレースでは表彰台を獲得できず、ランキング12位とこの年も前年に引き続き低調でした。
2022年

- ドライバー:立川祐路/石浦宏明
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:ZENT
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:13位
- チームズランキング:14位
2022年もドライバーは立川祐路選手と石浦宏明選手のコンビ。
この年のセルモはさらに成績を落とし、表彰台すらも獲得できない状態に。2度のリタイヤも響きドライバーズランキングは13位に低迷してしまいました。
2020年のGRスープラ投入以来一度も勝利を経験していない名門セルモ。厳しい戦いが続きます。
2023年

- ドライバー:立川祐路/石浦宏明
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:ZENT
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:–
- チームズランキング:–
セルモのドライバーラインナップは2023年も立川祐路選手と石浦宏明選手のコンビ。立川祐路選手は今年でチーム在籍25周年。なんと四半世紀をセルモから参戦しています。
そしてタイトルスポンサーのZENTも2005年から19年目。タイヤは1995年のGT参戦以来、一貫してブリヂストンを履き続けています。
近年は低迷が続くセルモですが、2019年以来の勝利を上げることができるのか、ファンは古豪復活を期待しています。
まとめ
今回はスーパーGTに参戦するトヨタ系GT500チーム、セルモの参戦の歴史を辿ってみましたが、まとめると以下の通りです。
年 | ドライバー | マシン | タイトル スポンサー | タイヤ | ドライバー 順位 | チーム 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|
1995 | E.コマス | スープラ | – | BS | 19位 | 12位 |
1996 | E.コマス 光貞秀俊→ 竹内浩典 | スープラ | カストロール | BS | 3位 | 2位 |
1997 | 竹内浩典 金石勝智 | スープラ | カストロール | BS | 10位 | 1位 |
1998 | 竹内浩典 野田英樹 | スープラ | FKマッシモ | BS | 11位 | 9位 |
1999 | 木下隆之 近藤真彦 | スープラ | cdmaOne | BS | 18位 | 11位 |
1999 | 竹内浩典 立川祐路 | スープラ | FKマッシモ | BS | 14位 | 8位 |
2000 | 木下隆之 近藤真彦 | スープラ | cdmaOne | BS | 15位 | 11位 |
2000 | 竹内浩典 立川祐路 | スープラ | Kマッシモ | BS | 5位 | 5位 |
2001 | 片山右京 近藤真彦 | スープラ | ゼンリン | BS | 24位 | 3位 |
2001 | 竹内浩典 立川祐路 | スープラ | au | BS | 1位 | 3位 |
2002 | 竹内浩典 立川祐路 | スープラ | au | BS | 3位 | 4位 |
2002 | 片山右京→ 下田隼成 近藤真彦 | スープラ | – | BS | 21位 | 4位 |
2003 | 竹内浩典 立川祐路 | スープラ | au | BS | 9位 | 7位 |
2004 | 立川祐路 荒聖治 | スープラ | au | BS | 5位 | 6位 |
2005 | 立川祐路 高木虎之介 | スープラ | ZENT | BS | 1位 | 4位 |
2006 | 立川祐路 高木虎之介 | SC430 | ZENT | BS | 5位 | 7位 |
2007 | 立川祐路 高木虎之介 | SC430 | ZENT | BS | 7位 | 7位 |
2008 | 立川祐路 R.ライアン | SC430 | ZENT | BS | 2位 | 2位 |
2009 | 立川祐路 R.ライアン | SC430 | ZENT | BS | 10位 | 9位 |
2010 | 立川祐路 R.ライアン | SC430 | ZENT | BS | 9位 | 9位 |
2011 | 立川祐路 平手晃平 | SC430 | ZENT | BS | 6位 | 6位 |
2012 | 立川祐路 平手晃平 | SC430 | ZENT | BS | 2位 | 2位 |
2013 | 立川祐路 平手晃平 | SC430 | ZENT | BS | 1位 | 1位 |
2014 | 立川祐路 平手晃平 | RC F | ZENT | BS | 8位 | 7位 |
2015 | 立川祐路 石浦宏明 | RC F | ZENT | BS | 4位 | 5位 |
2016 | 立川祐路 石浦宏明 | RC F | ZENT | BS | 6位 | 6位 |
2017 | 立川祐路 石浦宏明 | LC500 | ZENT | BS | 4位 | 4位 |
2018 | 立川祐路 石浦宏明 | LC500 | ZENT | BS | 4位 | 4位 |
2019 | 立川祐路 石浦宏明 | LC500 | ZENT | BS | 4位 | 4位 |
2020 | 立川祐路 石浦宏明 | GRスープラ | ZENT | BS | 10位 | 9位 |
2021 | 立川祐路 石浦宏明 | GRスープラ | ZENT | BS | 12位 | 12位 |
2022 | 立川祐路 石浦宏明 | GRスープラ | ZENT | BS | 13位 | 14位 |
2023 | 立川祐路 石浦宏明 | GRスープラ | ZENT | BS | – | – |
セルモは立川祐路選手(2023年現在チーム在籍25年)や石浦宏明選手(2023年現在チーム在籍9年)、竹内浩典選手(チーム在籍8年)など、他のチームに比べるとドライバーが長く在籍し、タイトルスポンサーは2005年以来ZENTがサポート。
タイヤも1995年の参戦以来一貫してブリヂストンを履いており、今回振り返ってみてあらためてチーム体制が安定しているなあと思いました。
そんなセルモはドライバーズタイトルを3度獲得しており、これはトヨタ勢の中ではトムスに次ぐ2番目の成績で、これも安定したチーム体制の賜物だと考えられます。
2020年のGRスープラ導入以来は厳しいシーズンが続いているセルモですが、スーパーGTの中でも特に人気の高い同チームが、ふたたび上位で戦うことを多くのファンは待ち望んでいます。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。