2019年
- ドライバー:ヘイキ・コバライネン/中山雄一
- マシン:LC500
- タイトルスポンサー:デンソー/KOBELCO
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:5位
- チームズランキング:5位
前年、人気の小林可夢偉選手の加入で話題になったサードでしたが、1年でスーパーGTを撤退。可夢偉選手の代わりはGT300からステップアップする中山雄一選手が加入し、チーム5年目のヘイキ・コバライネン選手とコンビを組みます。
LC500最終年となるこの年もレクサス勢は好調で、サードも第6戦オートポリスで優勝。ドライバーズランキングは5位でシーズンを終了しました。
2020年
- ドライバー:ヘイキ・コバライネン(/山下健太/阪口晴南)/中山雄一
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:デンソー/KOBELCO
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:9位
- チームズランキング:8位
2020年は前年のLC500に代わりGRスープラでの参戦となったサード。しかしシーズン当初はコロナ禍でエースのヘイキ・コバライネン選手が入国を断念。開幕戦は山下健太選手、第2戦は阪口晴南選手が代役を勤めました。
そんなドライバーが1戦毎に入れ替わるシーズン序盤戦でしたがサードは順調にポイントを積み重ね、第5戦の富士で優勝。これで2016年から5年連続で勝利を記録したことになります。
しかし終盤3戦で失速し、ドライバーズランキングは9位でした。
2021年
- ドライバー:ヘイキ・コバライネン/中山雄一
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:デンソー/KOBELCO
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:13位
- チームズランキング:9位
前年はコロナ禍で第3戦から参戦したエースのヘイキ・コバライネン選手でしたが、2021年シーズンは開幕からエントリー。コバライネン選手はチーム所属7年目、中山雄一選手は3年目になります。
前年まで5年連続シーズン1勝以上を上げたサードでしたが、この年は勝利を記録することができなかったばかりではなく表彰台にも上がれず、ドライバーズランキング13位と久々に下位に沈みました。
そしてシーズン終了後にコバライネン選手はスーパーGTでの活動を終了しました。
2022年
- ドライバー:関口雄飛/中山雄一
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:デンソー/KOBELCO
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:8位
- チームズランキング:8位
2021年を最後にヘイキ・コバライネン選手がチームを離れ、2022年シーズンは前年スーパーGTのタイトルを獲得した関口雄飛選手が加入。チーム所属4年目の中山雄一選手とコンビを組みます。
そんな新たなエースが加入した2022年シーズンは第5戦の鈴鹿で2年ぶりに表彰台(3位)を獲得するも優勝は叶わず、シーズンランキングは8位という結果でした。
2023年
- ドライバー:関口雄飛/中山雄一
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:デンソー/KOBELCO
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:9位
- チームズランキング:8位
そして2023年シーズンは前年と同様の関口雄飛選手と中山雄一選手のコンビでエントリー。関口雄飛選手はチーム在籍2年目、中山雄一選手は5年目のシーズンになります。
この年は第5戦鈴鹿で2位に、第6戦SUGOでも3位と2戦連続で表彰台を獲得。結果はドライバーズランキング9位、チームズランキング8位でした。
2024年
- ドライバー:関口雄飛/中山雄一
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:デンソー/KOBELCO
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:–
- チームズランキング:–
2024年シーズンも前年と同様、関口雄飛選手と中山雄一選手のコンビです。関口雄飛選手はチーム在籍3年目、中山雄一選手は6年目になります。
この年も体制に大きな変化はなくシーズンに挑みます。
まとめ
今回はスーパーGTに参戦するサードの歴史を見てみましたが、まとめると以下の通りになります。
年 | ドライバー | マシン | タイトル スポンサー | タイヤ | ドライバー 順位 | チーム 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|
1994 | J.クロスノフ | スープラ | – | MI | 27位 | – |
1995 | J.クロスノフ | スープラ | – | DL | 8位 | 6位 |
1996 | W.ガードナー→ 長坂尚樹 A.フェルテ→ J.シモーニ | スープラ | – | DL | 9位 | 6位 |
1997 | O.グルイヤール→ 谷川達也 影山正美 | スープラ | デンソー | YH | 2位 | 2位 |
1998 | 土屋圭市 谷川達也 | スープラ | デンソー | YH | 6位 | 7位 |
1999 | 土屋圭市 影山正彦 | スープラ | デンソー | YH | 22位 | 12位 |
2000 | 影山正彦 R.ファーマン | スープラ | デンソー | YH | 12位 | 7位 |
2001 | 影山正彦→ R.デュマ J.デュフォア | スープラ | デンソー | YH | 14位 | 11位 |
2002 | J.デュフォア 織戸学 | スープラ | デンソー | YH | 14位 | 9位 |
2003 | D.シュワガー 織戸学 | スープラ | デンソー | YH | 6位 | 6位 |
2004 | J.デュフォア A.クート | スープラ | デンソー | BS | 2位 | 2位 |
2005 | A.クート R.クインタレッリ | スープラ | デンソー | BS | 16位 | 12位 |
2006 | A.クート 平中克幸 | スープラ | triple a | BS | 23位 | 15位 |
2007 | A.クート 平中克幸 | SC430 | デンソー | BS | 15位 | 15位 |
2008 | 高木虎之介 A.クート | SC430 | デンソー ダンロップ | DL | 21位 | 16位 |
2009 | A.クート 平手晃平 | SC430 | ダンロップ | DL | 14位 | 13位 |
2010 | A.クート→ C.ヴァン・ダム 平手晃平 | SC430 | デンソー ダンロップ | DL | 12位 | 12位 |
2011 | 石浦宏明 井口卓人 | SC430 | デンソー | MI | 7位 | 7位 |
2012 | 脇阪寿一 石浦宏明 | SC430 | デンソー KOBELCO | MI | 3位 | 3位 |
2013 | 脇阪寿一 石浦宏明 | SC430 | デンソー KOBELCO | BS | 7位 | 7位 |
2014 | 石浦宏明 O.ジャービス | RC F | デンソー KOBELCO | BS | 13位 | 10位 |
2015 | 平手晃平 H.コバライネン | RC F | デンソー KOBELCO | BS | 13位 | 13位 |
2016 | 平手晃平 H.コバライネン | RC F | デンソー KOBELCO | BS | 1位 | 1位 |
2017 | 平手晃平 H.コバライネン | LC500 | デンソー KOBELCO | BS | 8位 | 6位 |
2018 | H.コバライネン 小林可夢偉 | LC500 | デンソー KOBELCO | BS | 9位 | 9位 |
2019 | H.コバライネン 中山雄一 | LC500 | デンソー KOBELCO | BS | 5位 | 5位 |
2020 | H.コバライネン 中山雄一 | GRスープラ | デンソー KOBELCO | BS | 9位 | 8位 |
2021 | H.コバライネン 中山雄一 | GRスープラ | デンソー KOBELCO | BS | 13位 | 9位 |
2022 | 関口雄飛 中山雄一 | GRスープラ | デンソー KOBELCO | BS | 8位 | 8位 |
2023 | 関口雄飛 中山雄一 | GRスープラ | デンソー KOBELCO | BS | 9位 | 8位 |
2024 | 関口雄飛 中山雄一 | GRスープラ | デンソー KOBELCO | BS | – | – |
現存するトヨタ系チームの中ではもっとも早い1994年から参戦を開始したサードは、多くのドライバーが所属。特にヘイキ・ゴハライネン選手や小林可夢偉選手、高木虎之介選手やクリスチャン・クリエン選手など元F1ドライバーを積極的に起用しているのが特徴です。
また、2023年現在GT500に供給するタイヤメーカーすべてと過去に契約しているのもサードの特徴。2023年を最後にGT500撤退を発表したミシュランを最初に全日本GT選手権へと導いたのもサードでした。
そんな長い歴史と素晴らしいドライバーが所属したサードですが、チャンピオンは1回のみ。ちょっと意外ですね。
でも個人的にはトヨタ系チームの中でサードがもっとも好きなんです。2016年以来のチャンピオンを獲得してくれることを強く願っています。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。