2020年
- ドライバー:松田次生/ロニー・クインタレッリ
- マシン:GT-R NISMO GT500(R35)
- タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
- タイヤ:ミシュラン
- ドライバーズランキング:6位
- チームズランキング:5位
2020年シーズンもニスモは松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手のコンビ。松田次生選手はチーム在籍9年目、ロニー・クインタレッリ選手は8年目になります。
近年エンジンでトヨタ勢やホンダ勢に遅れをとる日産勢は、この年に新エンジン(NR20B)を投入し巻き返しを試みます。
その影響もあってか、第3戦と第6戦の2度の鈴鹿でともに勝利し、久々にシーズン2勝を記録します。
しかしその他のレースでの最上位は7位と安定感に欠け、混戦のシーズンの中ドライバーズランキング6位と不完全燃焼の年でした。
2021年
- ドライバー:松田次生/ロニー・クインタレッリ
- マシン:GT-R NISMO GT500(R35)
- タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
- タイヤ:ミシュラン
- ドライバーズランキング:9位
- チームズランキング:10位
2021年もニスモのドライバーは松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手。松田次生選手はチーム在籍10周年の年でした。
2008年から長きに渡り日産勢のマシンとして使用したR35型GT-Rですが、この2021年が最終年です。
日産勢はそのGT-Rの有終の美を期待して前年に続きエンジンをNR4S21に変更。
2021年シーズンは開幕戦岡山国際と第2戦富士の2戦連続でリタイヤを喫します。そんな厳しいシーズンスタートでしたが、第3戦の鈴鹿で優勝。その後も第6戦のオートポリスでも3位に入りますが、サクセスウエイトが軽減される終盤2戦でマシンの速さが露呈し下位に沈み、GT-R最終年は屈辱のドライバーズランキング9位でシーズンを終えました。
2022年
- ドライバー:松田次生/ロニー・クインタレッリ
- マシン:Z GT500(RZ34)
- タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
- タイヤ:ミシュラン
- ドライバーズランキング:7位
- チームズランキング:7位
2022年シーズン、日産勢はRZ34型フェアレディZ(正式名Z GT500)を投入。フェアレディZのGT500クラス参戦は2007年以来になります。
GT-Rに比べて空力特性に優れるZ GT500で、日産勢はトヨタ勢とホンダ勢と僅差のレースを展開。
ただチャンピオンを獲得したチームインパルやシーズン2勝を記録したNDDPレーシングに対し、ニスモは遅れをとり、未勝利でランキング7位に沈みました。
2023年
- ドライバー:松田次生/ロニー・クインタレッリ
- マシン:Z GT500(RZ34)
- タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
- タイヤ:ミシュラン
- ドライバーズランキング:3位
- チームズランキング:3位
2023年のニスモは松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手のコンビ。松田次生選手はチーム在籍12年、ロニー・クインタレッリ選手は11年目のシーズンになります。
2023年シーズンは岡山国際での荒れた開幕戦で2年ぶりに優勝し、幸先の良いスタートを切ります。
しかし第3戦の鈴鹿で松田次生選手がGT300と絡み大クラッシュ。マシンが大破炎上してしまいます。
それでも第6戦と最終戦で2位に入り、選手権3位でシーズンを終えました。
2024年
- ドライバー:千代勝正/ロニー・クインタレッリ
- マシン:Z NISMO GT500(RZ34)
- タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
- タイヤ:ミブリヂストン
- ドライバーズランキング:–
- チームズランキング:–
2024年シーズンのニスモは体制が大きく変わります。
まずドライバーは12年チームに在籍した松田次生選手に替わりNDDPレーシングから千代勝正選手が加わり、12年目のロニー・クインタレッリ選手とコンビを組みます。
そしてタイヤはミシュランがGT500への供給を終了したため、ブリヂストンにスイッチします。ブリヂストンを履くのは2012年以来です。
またマシンもZ GT500からZ NISMO GT500に進化。新体制で王座奪還を狙います。
まとめ
今回はニスモのGTでの歴史を見てきましたが、まとめると以下の通りです。
年 | ドライバー | マシン | タイトル スポンサー | タイヤ | ドライバー 順位 | チーム 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|
1993 | 影山正彦 | GT-R (R32) | カルソニック | BS | 1位 | – |
1994 | 鈴木利男 | GT-R (R32) | ゼクセル | BS | 10位 | 6位 |
1994 | 飯田章 | GT-R (R32) | ジョンソン | BS | 13位 | 7位 |
1995 | 都平健二 河合博之 | GT-R (R32) | ゼクセル ワイズ | YH | 16位 | 10位 |
1995 | 飯田章 鈴木利男 | GT-R (R33) | ジョンソン | BS | 3位 | 4位 |
1995 | 飯田章 鈴木利男 | GT-R (R33) | JOMO | BS | – | – |
1996 | 鈴木亜久里 福山英朗 | GT-R (R33) | ゼクセル | BS | 6位 | 4位 |
1996 | 鈴木利男 近藤真彦 | GT-R (R33) | KURE | BS | 11位 | 4位 |
1997 | 鈴木亜久里 E.コマス | GT-R (R33) | ゼクセル | BS | 4位 | 3位 |
1997 | 影山正彦 近藤真彦 | GT-R (R33) | KURE | BS | 19位 | 3位 |
1998 | 鈴木亜久里 影山正彦 | GT-R (R33) | ゼクセル | BS | 2位 | 1位 |
1998 | E.コマス 影山正美 | GT-R (R33) | ペンズオイル | BS | 1位 | 1位 |
1999 | E.コマス 本山哲 | GT-R (R34) | ペンズオイル | BS | 1位 | 2位 |
1999 | 鈴木亜久里 M.クルム | GT-R (R34) | ゼクセル | BS | 6位 | 2位 |
2000 | E.コマス 影山正美 | GT-R (R34) | ロックタイト ゼクセル | BS | 2位 | 2位 |
2000 | 井出有治→ 片山右京 M.クルム | GT-R (R34) | カストロール | BS | 8位 | 2位 |
2001 | M.クルム 田中哲也 | GT-R (R34) | ザナヴィ | BS | 5位 | 1位 |
2001 | E.コマス 影山正美 | GT-R (R34) | ペンズオイル | BS | 4位 | 1位 |
2002 | 本山哲 M.クルム | GT-R (R34) | ザナヴィ | BS | 8位 | 7位 |
2002 | E.コマス 影山正美 | GT-R (R34) | カストロール ピットワーク | BS | 19位 | 7位 |
2003 | 影山正美 R.ライアン | GT-R (R34) | モチュール ピットワーク | BS | 3位 | 1位 |
2003 | 本山哲 M.クルム | GT-R (R34) | ザナヴィ | BS | 1位 | 1位 |
2004 | 本山哲 R.ライアン | フェアレディZ (Z33) | ザナヴィ | BS | 1位 | 1位 |
2004 | 影山正美 M.クルム | フェアレディZ (Z33) | モチュール ピットワーク | BS | 9位 | 1位 |
2005 | 本山哲 R.ライアン | フェアレディZ (Z33) | ザナヴィ | BS | 3位 | 1位 |
2005 | M.クルム 柳田真孝 | フェアレディZ (Z33) | モチュール ピットワーク | BS | 5位 | 1位 |
2006 | M.クルム 山本左近→ R.ライアン | フェアレディZ (Z33) | モチュール オーテック | BS | 4位 | 2位 |
2006 | 本山哲 松田次生 | フェアレディZ (Z33) | ザナヴィ | BS | 6位 | 4位 |
2007 | M.クルム 松田次生 | フェアレディZ (Z33) | モチュール オーテック | BS | 5位 | 2位 |
2007 | 本山哲 R.ライアン | フェアレディZ (Z33) | ザナヴィ | BS | 8位 | 8位 |
2008 | M.クルム 柳田真孝 | GT-R (R35) | モチュール オーテック | BS | 7位 | 6位 |
2008 | 本山哲 B.トレルイエ | GT-R (R35) | ザナヴィ | BS | 1位 | 3位 |
2009 | 本山哲 B.トレルイエ | GT-R (R35) | モチュール オーテック | BS | 3位 | 3位 |
2010 | 本山哲 B.トレルイエ | GT-R (R35) | モチュール オーテック | MI | 7位 | 8位 |
2011 | 本山哲 B.トレルイエ | GT-R (R35) | モチュール オーテック | BS | 2位 | 2位 |
2012 | 本山哲 M.クルム | GT-R (R35) | モチュール オーテック | BS | 8位 | 6位 |
2013 | 柳田真孝 R.クインタレッリ | GT-R (R35) | モチュール オーテック | MI | 6位 | 6位 |
2014 | 松田次生 R.クインタレッリ | GT-R NISMO GT500 (R35) | モチュール オーテック | MI | 1位 | 1位 |
2015 | 松田次生 R.クインタレッリ | GT-R NISMO GT500 (R35) | モチュール オーテック | MI | 1位 | 1位 |
2016 | 松田次生 R.クインタレッリ | GT-R NISMO GT500 (R35) | モチュール オーテック | MI | 3位 | 3位 |
2017 | 松田次生 R.クインタレッリ | GT-R NISMO GT500 (R35) | モチュール オーテック | MI | 2位 | 2位 |
2018 | 松田次生 R.クインタレッリ | GT-R NISMO GT500 (R35) | モチュール オーテック | MI | 8位 | 8位 |
2019 | 松田次生 R.クインタレッリ | GT-R NISMO GT500 (R35) | モチュール オーテック | MI | 3位 | 3位 |
2020 | 松田次生 R.クインタレッリ | GT-R NISMO GT500 (R35) | モチュール オーテック | MI | 6位 | 6位 |
2021 | 松田次生 R.クインタレッリ | GT-R NISMO GT500 (R35) | モチュール オーテック | MI | 9位 | 10位 |
2022 | 松田次生 R.クインタレッリ | Z GT500 (RZ34) | モチュール オーテック | MI | 7位 | 7位 |
2023 | 松田次生 R.クインタレッリ | Z GT500 (RZ34) | モチュール オーテック | MI | 3位 | 3位 |
2024 | 千代勝正 R.クインタレッリ | Z NISMO GT500 (RZ34) | モチュール オーテック | BS | – | – |
ニスモはこれまでにGTで7度のドライバーズタイトル(内1993年は賞典外)と同じく7度のチームズタイトルを獲得。スーパーGTに参戦するどのチームよりも多くチャンピオンに輝きました。
また以前TwitterでスーパーGTに参戦するチームの中でもっとも好きなチームは?というアンケートを実施したところ、No.1に輝いたのはニスモでした。
人気と実力を併せ持つニスモは間違いなくスーパーGTを代表するチームだと言えます。
ただ近年は序盤にタイトル争いから脱落するシーズンが続いており、多くのファンはニスモ復活を心待ちにしていることでしょう。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。