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ニスモの歴代GT500マシン ドライバー タイトルスポンサー タイヤ 成績一覧(1993-2024)

2020年

23号車
2020年スーパーGT最終戦にて
  • ドライバー:松田次生/ロニー・クインタレッリ
  • マシン:GT-R NISMO GT500(R35)
  • タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
  • タイヤ:ミシュラン
  • ドライバーズランキング:6位
  • チームズランキング:5位

2020年シーズンもニスモは松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手のコンビ。松田次生選手はチーム在籍9年目、ロニー・クインタレッリ選手は8年目になります。

近年エンジンでトヨタ勢やホンダ勢に遅れをとる日産勢は、この年に新エンジン(NR20B)を投入し巻き返しを試みます。

その影響もあってか、第3戦と第6戦の2度の鈴鹿でともに勝利し、久々にシーズン2勝を記録します。

しかしその他のレースでの最上位は7位と安定感に欠け、混戦のシーズンの中ドライバーズランキング6位と不完全燃焼の年でした。

2021年

23号車
2021年スーパーGT最終戦にて
  • ドライバー:松田次生/ロニー・クインタレッリ
  • マシン:GT-R NISMO GT500(R35)
  • タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
  • タイヤ:ミシュラン
  • ドライバーズランキング:9位
  • チームズランキング:10位

2021年もニスモのドライバーは松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手。松田次生選手はチーム在籍10周年の年でした。

2008年から長きに渡り日産勢のマシンとして使用したR35型GT-Rですが、この2021年が最終年です。

日産勢はそのGT-Rの有終の美を期待して前年に続きエンジンをNR4S21に変更。

2021年シーズンは開幕戦岡山国際と第2戦富士の2戦連続でリタイヤを喫します。そんな厳しいシーズンスタートでしたが、第3戦の鈴鹿で優勝。その後も第6戦のオートポリスでも3位に入りますが、サクセスウエイトが軽減される終盤2戦でマシンの速さが露呈し下位に沈み、GT-R最終年は屈辱のドライバーズランキング9位でシーズンを終えました。

2022年

23号車
2022年スーパーGT富士公式テストにて
  • ドライバー:松田次生/ロニー・クインタレッリ
  • マシン:Z GT500(RZ34)
  • タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
  • タイヤ:ミシュラン
  • ドライバーズランキング:7位
  • チームズランキング:7位

2022年シーズン、日産勢はRZ34型フェアレディZ(正式名Z GT500)を投入。フェアレディZのGT500クラス参戦は2007年以来になります。

GT-Rに比べて空力特性に優れるZ GT500で、日産勢はトヨタ勢とホンダ勢と僅差のレースを展開。

ただチャンピオンを獲得したチームインパルやシーズン2勝を記録したNDDPレーシングに対し、ニスモは遅れをとり、未勝利でランキング7位に沈みました。

2023年

23号車
出典:https://www.nismo.co.jp/index.html#__cate_al
  • ドライバー:松田次生/ロニー・クインタレッリ
  • マシン:Z GT500(RZ34)
  • タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
  • タイヤ:ミシュラン
  • ドライバーズランキング:3位
  • チームズランキング:3位

2023年のニスモは松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手のコンビ。松田次生選手はチーム在籍12年、ロニー・クインタレッリ選手は11年目のシーズンになります。

2023年シーズンは岡山国際での荒れた開幕戦で2年ぶりに優勝し、幸先の良いスタートを切ります。

しかし第3戦の鈴鹿で松田次生選手がGT300と絡み大クラッシュ。マシンが大破炎上してしまいます。

それでも第6戦と最終戦で2位に入り、選手権3位でシーズンを終えました。

2024年

23号車
2024年スーパーGT富士公式テストにて
  • ドライバー:千代勝正/ロニー・クインタレッリ
  • マシン:Z NISMO GT500(RZ34)
  • タイトルスポンサー:モチュール/オーテック
  • タイヤ:ミブリヂストン
  • ドライバーズランキング:
  • チームズランキング:

2024年シーズンのニスモは体制が大きく変わります。

まずドライバーは12年チームに在籍した松田次生選手に替わりNDDPレーシングから千代勝正選手が加わり、12年目のロニー・クインタレッリ選手とコンビを組みます。

そしてタイヤはミシュランがGT500への供給を終了したため、ブリヂストンにスイッチします。ブリヂストンを履くのは2012年以来です。

またマシンもZ GT500からZ NISMO GT500に進化。新体制で王座奪還を狙います。

まとめ

今回はニスモのGTでの歴史を見てきましたが、まとめると以下の通りです。

ドライバーマシンタイトル
スポンサー
タイヤドライバー
順位
チーム
順位
1993影山正彦GT-R
(R32)
カルソニックBS1位
1994鈴木利男GT-R
(R32)
ゼクセルBS10位6位
1994飯田章GT-R
(R32)
ジョンソンBS13位7位
1995都平健二
河合博之
GT-R
(R32)
ゼクセル
ワイズ
YH16位10位
1995飯田章
鈴木利男
GT-R
(R33)
ジョンソンBS3位4位
1995飯田章
鈴木利男
GT-R
(R33)
JOMOBS
1996鈴木亜久里
福山英朗
GT-R
(R33)
ゼクセルBS6位4位
1996鈴木利男
近藤真彦
GT-R
(R33)
KUREBS11位4位
1997鈴木亜久里
E.コマス
GT-R
(R33)
ゼクセルBS4位3位
1997影山正彦
近藤真彦
GT-R
(R33)
KUREBS19位3位
1998鈴木亜久里
影山正彦
GT-R
(R33)
ゼクセルBS2位1位
1998E.コマス
影山正美
GT-R
(R33)
ペンズオイルBS1位1位
1999E.コマス
本山哲
GT-R
(R34)
ペンズオイルBS1位2位
1999鈴木亜久里
M.クルム
GT-R
(R34)
ゼクセルBS6位2位
2000E.コマス
影山正美
GT-R
(R34)
ロックタイト
ゼクセル
BS2位2位
2000井出有治→
片山右京
M.クルム
GT-R
(R34)
カストロールBS8位2位
2001M.クルム
田中哲也
GT-R
(R34)
ザナヴィBS5位1位
2001E.コマス
影山正美
GT-R
(R34)
ペンズオイルBS4位1位
2002本山哲
M.クルム
GT-R
(R34)
ザナヴィBS8位7位
2002E.コマス
影山正美
GT-R
(R34)
カストロール
ピットワーク
BS19位7位
2003影山正美
R.ライアン
GT-R
(R34)
モチュール
ピットワーク
BS3位1位
2003本山哲
M.クルム
GT-R
(R34)
ザナヴィBS1位1位
2004本山哲
R.ライアン
フェアレディZ
(Z33)
ザナヴィBS1位1位
2004影山正美
M.クルム
フェアレディZ
(Z33)
モチュール
ピットワーク
BS9位1位
2005本山哲
R.ライアン
フェアレディZ
(Z33)
ザナヴィBS3位1位
2005M.クルム
柳田真孝
フェアレディZ
(Z33)
モチュール
ピットワーク
BS5位1位
2006M.クルム
山本左近→
R.ライアン
フェアレディZ
(Z33)
モチュール
オーテック
BS4位2位
2006本山哲
松田次生
フェアレディZ
(Z33)
ザナヴィBS6位4位
2007M.クルム
松田次生
フェアレディZ
(Z33)
モチュール
オーテック
BS5位2位
2007本山哲
R.ライアン
フェアレディZ
(Z33)
ザナヴィBS8位8位
2008M.クルム
柳田真孝
GT-R
(R35)
モチュール
オーテック
BS7位6位
2008本山哲
B.トレルイエ
GT-R
(R35)
ザナヴィBS1位3位
2009本山哲
B.トレルイエ
GT-R
(R35)
モチュール
オーテック
BS3位3位
2010本山哲
B.トレルイエ
GT-R
(R35)
モチュール
オーテック
MI7位8位
2011本山哲
B.トレルイエ
GT-R
(R35)
モチュール
オーテック
BS2位2位
2012本山哲
M.クルム
GT-R
(R35)
モチュール
オーテック
BS8位6位
2013柳田真孝
R.クインタレッリ
GT-R
(R35)
モチュール
オーテック
MI6位6位
2014松田次生
R.クインタレッリ
GT-R NISMO GT500
(R35)
モチュール
オーテック
MI1位1位
2015松田次生
R.クインタレッリ
GT-R NISMO GT500
(R35)
モチュール
オーテック
MI1位1位
2016松田次生
R.クインタレッリ
GT-R NISMO GT500
(R35)
モチュール
オーテック
MI3位3位
2017松田次生
R.クインタレッリ
GT-R NISMO GT500
(R35)
モチュール
オーテック
MI2位2位
2018松田次生
R.クインタレッリ
GT-R NISMO GT500
(R35)
モチュール
オーテック
MI8位8位
2019松田次生
R.クインタレッリ
GT-R NISMO GT500
(R35)
モチュール
オーテック
MI3位3位
2020松田次生
R.クインタレッリ
GT-R NISMO GT500
(R35)
モチュール
オーテック
MI6位6位
2021松田次生
R.クインタレッリ
GT-R NISMO GT500
(R35)
モチュール
オーテック
MI9位10位
2022松田次生
R.クインタレッリ
Z GT500
(RZ34)
モチュール
オーテック
MI7位7位
2023松田次生
R.クインタレッリ
Z GT500
(RZ34)
モチュール
オーテック
MI3位3位
2024千代勝正
R.クインタレッリ
Z NISMO GT500
(RZ34)
モチュール
オーテック
BS

ニスモはこれまでにGTで7度のドライバーズタイトル(内1993年は賞典外)と同じく7度のチームズタイトルを獲得。スーパーGTに参戦するどのチームよりも多くチャンピオンに輝きました。

また以前TwitterでスーパーGTに参戦するチームの中でもっとも好きなチームは?というアンケートを実施したところ、No.1に輝いたのはニスモでした。

人気と実力を併せ持つニスモは間違いなくスーパーGTを代表するチームだと言えます。

ただ近年は序盤にタイトル争いから脱落するシーズンが続いており、多くのファンはニスモ復活を心待ちにしていることでしょう。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

GT500チームの歴史

スーパーGT GT500クラスに参戦する他のチームの歴史についても書いていますので、興味のある方はどうぞ!

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ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。