2021年
- ドライバー:野尻智紀/福住仁嶺
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:オートバックス
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:2位
- チームズランキング:2位
2021年もARTAは野尻智紀選手と福住仁嶺選手のコンビを継続。
FR化されたNSX-GTでの2年目のシーズン。マシンは熟成されてきましたが、この年も前半は思うようなレースができず上位入賞はありませんでした。
それでも第5戦SUGOではポールポジションとファステストラップを記録して、マシンのポテンシャルの高さを示します。
そして第6戦オートポリスで多くのマシンがサクセスウエイトに苦しむ中、他のマシンに比べてウエイトが軽めのARTAはこの年の初優勝を記録します。
続く第7戦もてぎではウエイトが半減され連勝。
結局全チームの中で唯一シーズン2勝を達成したARTAでしたが、前半戦の不調が響きトムス36号車に4ポイント届かず、ランキング2位という結果でした。
2022年
- ドライバー:野尻智紀/福住仁嶺
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:オートバックス
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:12位
- チームズランキング:12位
2022年のドライバーはこの年も野尻智紀選手と福住仁嶺選手のコンビを継続。これで3年連続となります。
この年ホンダはNSX-GTのベース車両をタイプS仕様に変更し、ARTAのカラーリングと相まってより端正な顔立ちとなっています。
前年は久々にタイトル争いをしたARTA。この年も第2戦の富士で優勝を遂げて勢いに乗るかに思えましたが、その後は下位に沈むレースが続き、ランキングは12位に転落してしまいました。
2023年
- ドライバー:野尻智紀/大湯都史樹
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:オートバックス
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:8位
- チームズランキング:9位
- ドライバー:福住仁嶺/大津弘樹
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:オートバックス
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:4位
- チームズランキング:4位
2023年のホンダ陣営はそれまでチーム無限としてエントリーしていた16号車がARTAに変更となり、ARTAにとって初となる2カー体制でのエントリーとなります。
8号車はチーム在籍9年目となる野尻智紀選手と前年までチーム無限からエントリーしていた大湯都史樹選手のコンビ。16号車は福住仁嶺選手が8号車から移り前年までナカジマレーシングに所属していた大津弘樹選手とコンビを組みます。
またマシンのメンテナンスは無限ブランドを使用するM-TECになり、長年依頼していたセルブスジャパンとの提携を解消しています。
そんな体制が大きく変更になった2023年シーズンは、8号車が開幕戦で3位表彰台を獲得するもその後は成績が残せず、第6戦SUGOで優勝をするも選手権争いには残れず、ドライバーズランキング8位。16号車は第5戦鈴鹿での優勝を含む3度の表彰台を獲得しランキング4位でした。
2024年
- ドライバー:野尻智紀/松下信治
- マシン:シビックタイプR-GT
- タイトルスポンサー:オートバックス
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:–
- チームズランキング:–
- ドライバー:大津弘樹/佐藤蓮
- マシン:シビックタイプR-GT
- タイトルスポンサー:オートバックス
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:–
- チームズランキング:–
2024年もARTAは2台体制を継続。
まず8号車のドライバーラインナップは、トヨタに移籍した大湯都史樹選手に替わりリアルレーシングから松下信治選手が加入し、野尻智紀選手とのコンビに。16号車は同じくトヨタに移籍した福住仁嶺選手に替わりGT500初挑戦の佐藤蓮選手が加入し大津弘樹選手とコンビを組みます。
マシンはこの年からシビックタイプR-GTになりました。
まとめ
今回はARTAのGTの歴史を見てきましたが、まとめると以下の通りになります。
年 | ドライバー | マシン | タイトル スポンサー | タイヤ | ドライバー 順位 | チーム 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|
1998 | 本山哲 土屋武士 | GT-R (R33) | オートバックス | BS | 12位 | 10位 |
2000 | 鈴木亜久里 土屋圭市 | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 13位 | 8位 |
2001 | 土屋圭市 金石勝智 | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 2位 | 4位 |
2002 | 土屋圭市 金石勝智 | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 10位 | 8位 |
2003 | 土屋圭市 金石年弘 | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 19位 | 13位 |
2004 | 金石勝智 伊藤大輔 | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 15位 | 13位 |
2005 | 伊藤大輔 R.ファーマン | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 2位 | 2位 |
2006 | 伊藤大輔 R.ファーマン | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 7位 | 9位 |
2007 | 伊藤大輔 R.ファーマン | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 1位 | 1位 |
2008 | R.ファーマン 伊沢拓也 | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 8位 | 12位 |
2009 | R.ファーマン 伊沢拓也 | NSX-GT (初代) | オートバックス | BS | 2位 | 2位 |
2010 | R.ファーマン 井出有治 | HSV-010 GT | オートバックス | BS | 11位 | 11位 |
2011 | 武藤英紀 小林崇志 | HSV-010 GT | オートバックス | BS | 14位 | 15位 |
2012 | R.ファーマン 小林崇志 | HSV-010 GT | オートバックス | BS | 16位 | 15位 |
2013 | R.ファーマン 松浦孝亮 | HSV-010 GT | オートバックス | BS | 11位 | 11位 |
2014 | V.リウッツィ 松浦孝亮 | NSX CONCEPT-GT | オートバックス | BS | 16位 | 14位 |
2015 | 松浦孝亮 野尻智紀 | NSX CONCEPT-GT | オートバックス | BS | 14位 | 14位 |
2016 | 松浦孝亮 野尻智紀 | NSX CONCEPT-GT | オートバックス | BS | 15位 | 13位 |
2017 | 野尻智紀 小林崇志 | NSX-GT (2代目) | オートバックス | BS | 9位 | 9位 |
2018 | 野尻智紀 伊沢拓也 | NSX-GT (2代目) | オートバックス | BS | 3位 | 3位 |
2019 | 野尻智紀 伊沢拓也 | NSX-GT (2代目) | オートバックス | BS | 10位 | 10位 |
2020 | 野尻智紀 福住仁嶺 | NSX-GT (2代目) | オートバックス | BS | 5位 | 7位 |
2021 | 野尻智紀 福住仁嶺 | NSX-GT (2代目) | オートバックス | BS | 2位 | 2位 |
2022 | 野尻智紀 福住仁嶺 | NSX-GT (2代目) | オートバックス | BS | 12位 | 12位 |
2023 | 野尻智紀 大湯都史樹 | NSX-GT (2代目) | オートバックス | BS | 8位 | 9位 |
2023 | 福住仁嶺 大津弘樹 | NSX-GT (2代目) | オートバックス | BS | 4位 | 4位 |
2024 | 野尻智紀 松下信治 | シビックタイプR-GT | オートバックス | BS | – | – |
2024 | 大津弘樹 佐藤蓮 | シビックタイプR-GT | オートバックス | BS | – | – |
1998年から参戦を開始したARTAは、当時日産陣営のチームとしてスカイラインGT-Rを走らせていました。
その後2000年にホンダ陣営に移り、長い歴史を辿ってきました。
意外にもチャンピオンは2007年の1度きり。チームクニミツと並び、ホンダのエースチームという感のあるARTAですが、これはかなり意外ではないかと思います。
そんなARTAは2023年から2カー体制になり、より注目が集まります。2度目のタイトル獲得も近いかも?
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。