2019年
- ドライバー:中嶋一貴/関口雄飛(/宮田莉朋)
- マシン:LC500
- タイトルスポンサー:au
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:7位
- チームズランキング:8位
- ドライバー:平川亮/ニック・キャシディ
- マシン:LC500
- タイトルスポンサー:KeePer
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:2位
- チームズランキング:1位
2019年シーズンは前年からドライバーラインナップに変更は無し(第2戦は36号車の中嶋一貴選手の代役で宮田莉朋選手が出場)。
レクサスLC500がGT-RやNSX-GTよりもアドバンテージがあり、同じくレクサスLC500を走らせるチームルマンと37号車が熾烈なチャンピオン争いを演じます。
そして最終戦で優勝を勝ち取りますがチームルマンが2位に入り、僅か2ポイント差でタイトル獲得はならず。しかし2年ぶりにチームズタイトルは奪取しました。
2020年
- ドライバー:関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:au
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:4位
- チームズランキング:4位
- ドライバー:平川亮/ニック・キャシディ(/山下健太)
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:KeePer
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:2位
- チームズランキング:2位
2020年シーズンは中嶋一貴選手がふたたびチームを離脱し、36号車はチーム3年目の関口雄飛選手のチームメイトとしてサッシャ・フェネストラズ選手が加入。37号車は変わらず平川亮選手とニック・キャシディ選手のコンビでシーズンを迎えますが、第6戦を最後にニック・キャシディ選手がチームを離れ、山下健太選手が加入して終盤2戦に出場しました。
コロナ禍で開幕が7月になった2020年シーズン。37号車は相変わらずの強さでシーズンを優位に進めます。
そして最終戦。最終ラップまで首位を走り、これでタイトルは間違いない、と思った最終ラップの最終コーナーを立ち上がり・・・失速!
なんとガス欠で後方を走るチームクニミツにチェッカー目前でオーバーテイクを許し、無念の2位。こんな無念は観たことがない!
結局37号車は3年連続のランキング2位でシーズンを終えることになりました・・・。
2021年
- ドライバー:関口雄飛/坪井翔
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:au
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:1位
- チームズランキング:1位
- ドライバー:平川亮/サッシャ・フェネストラズ
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:KeePer
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:7位
- チームズランキング:7位
2021年はマシンが3年間使用したレクサスLC500からトヨタGRスープラに変更となります。
ドライバーは36号車がチーム4年目の関口雄飛選手とルーキーレーシングから移籍してきた坪井翔選手のコンビ。37号車がチーム7年目の平川亮選手と36号車から変更のサッシャ・フェネストラズでシーズンを迎えます。
新型GRスープラはLC500に負けず劣らずの速さを見せ、このシーズンは36号車が選手権争いを繰り広げます。
そして最終戦。昨年最終戦の最終コーナーで逆転されたチームクニミツが順調にレースを進め、ほぼタイトルを手中に収めていましたが、なんとGT300のマシンに追突され無念の敗退。
そんな中、36号車が盤石のレースをして優勝。そしてWタイトルを獲得。
トムスは昨年の屈辱を晴らす結果でシーズンを締めくくりました。
2022年
- ドライバー:坪井翔/ジュリアーノ・アレジ
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:au
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:10位
- チームズランキング:9位
- ドライバー:サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:KeePer
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:6位
- チームズランキング:6位
2022年のドライバーラインナップは36号車の4年間チームに所属した関口雄飛選手がサードに移籍して、ジュリアーノ・アレジ選手が加入。2年目の坪井翔選手のチームメイトになります。
37号車は7年間チームに所属した平川亮選手がWEC(世界耐久選手権)に専念するため離脱し、代わりに宮田莉朋選手が加入。チーム2年目のサッシャ・フェネストラズとコンビを組みます。
この年は37号車が1勝を上げるもランキング6位。36号車はランキング10位と久々に低迷したシーズンでした。
2023年
- ドライバー:坪井翔/宮田莉朋
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:au
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:1位
- チームズランキング:1位
- ドライバー:笹原右京/ジュリアーノ・アレジ
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:デロイトトーマツ
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:15位
- チームズランキング:14位
2023年のドライバーは、前年37号車に所属していた宮田莉朋選手が36号車に変更し、ジュリアーノ・アレジ選手が36号車から37号車に移ります。そして37号車には笹原右京選手がホンダから移籍。
タイトルスポンサーは2013年から37号車をサポートしたKeePerが離脱し、世界最大規模の会計事務所であるデロイトトーマツに変更。マシンのカラーリングが大きく様変わりしました。
シーズンは36号車が第2戦の富士でシーズン初優勝し、続く第3戦鈴鹿でも2位表彰台を獲得。
サクセスウエイトが半減される第7戦オートポリスとウエイト無しのガチンコ勝負となる最終戦で2連勝し、シーズン3勝表彰台4回と圧倒的な強さで王座奪還を決めました。
ただ、37号車に関しては最高位が第2戦の6位と苦戦し、ドライバーズランキング15位と低迷。ジュリアーノ・アレジ選手の安定感が欠けたシーズンでした。
2024年
- ドライバー:坪井翔/山下健太
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:au
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:–
- チームズランキング:–
- ドライバー:笹原右京/ジュリアーノ・アレジ
- マシン:GRスープラ
- タイトルスポンサー:デロイトトーマツ
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:–
- チームズランキング:–
2024年シーズンはヨーロッパに舞台を移した宮田莉朋選手に替わりルーキーレーシングから山下健太選手が加入し、坪井翔選手とコンビを組みます(36号車)。
37号車は前年と同様に笹原右京選手とジュリアーノ・アレジ選手のコンビです。
まとめ
今回はスーパーGTとその前身である全日本GT選手権に参戦したトムスの歴代のドライバーやマシン、タイトルスポンサー、タイヤ、シーズン成績について見てきましたが、まとめると以下の通りになります。
年 | No. | ドライバー | マシン | タイトル スポンサー | タイヤ | ドライバー 順位 | チーム 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1995 | 36 | 関谷正徳 M.クルム | スープラ | カストロール | BS | 5位 | 5位 |
1996 | 36 | 関谷正徳 P.デ・ラ・ロサ | スープラ | カストロール | BS | 8位 | 2位 |
1997 | 36 | M.クルム P.デ・ラ・ロサ | スープラ | カストロール | BS | 1位 | 1位 |
1997 | 37 | 関谷正徳 鈴木利男 | スープラ | カストロール | BS | 3位 | 1位 |
1998 | 36 | 関谷正徳 N.フォンタナ | スープラ | カストロール | DL | 7位 | 3位 |
1998 | 37 | 鈴木利男 K.バート | スープラ | カストロール | DL | 9位 | 3位 |
1999 | 35 | 山路慎一 P.アンリ・ラファネル | スープラ | マツモトキヨシ | ML | 16位 | 9位 |
1999 | 36 | 関谷正徳 黒澤琢弥 | スープラ | カストロール | MI | 2位 | 1位 |
1999 | 37 | 鈴木利男 片山右京 | スープラ | カストロール | MI | 9位 | 1位 |
2000 | 35 | 山路慎一 P.アンリ・ラファネル | スープラ | マツモトキヨシ | MI | 14位 | 9位 |
2000 | 36 | 関谷正徳 土屋武士 | スープラ | カストロール | MI | 17位 | 10位 |
2000 | 37 | 荒聖治 鈴木利男 | スープラ | カストロール | MI | 21位 | 10位 |
2001 | 36 | 黒澤琢弥 土屋武士 | スープラ | カストロール | MI | 12位 | 5位 |
2001 | 37 | 山路慎一 W.ガードナー | スープラ | マツモトキヨシ ZENT | MI | 5位 | 5位 |
2002 | 36 | 土屋武士 W.ガードナー | スープラ | トクホン | MI | 7位 | 5位 |
2002 | 37 | 黒澤琢弥 P.モンティン | スープラ | ZENT | MI | 11位 | 5位 |
2003 | 36 | 土屋武士 E.コマス | スープラ | ウッドワン | MI | 5位 | 4位 |
2003 | 37 | 黒澤琢弥 M.アピチェラ | スープラ | ZENT | MI | 18位 | 4位 |
2004 | 36 | 土屋武士 M.アピチェラ | スープラ | ウッドワン | MI | 7位 | 3位 |
2004 | 37 | J.コートニー 片岡龍也 | スープラ | ダイナシティ | MI | 6位 | 3位 |
2005 | 36 | 土屋武士 J.コートニー | スープラ | ダイナシティ→ オープンインタフェース | BS | 3位 | 3位 |
2005 | 37 | 片岡龍也 山本左近 | スープラ | ダイナシティ→ オープンインタフェース | BS | 7位 | 3位 |
2006 | 36 | 脇阪寿一 A.ロッテラー | SC430 | オープンインタフェース | BS | 1位 | 1位 |
2007 | 1 | 脇阪寿一 A.ロッテラー | SC430 | 宝山 | BS | 6位 | 5位 |
2008 | 36 | 脇阪寿一 A.ロッテラー | SC430 | ペトロナス | BS | 3位 | 1位 |
2009 | 36 | 脇阪寿一 A.ロッテラー | SC430 | ペトロナス | BS | 1位 | 1位 |
2010 | 1 | 脇阪寿一 A.ロッテラー | SC430 | ペトロナス | BS | 2位 | 2位 |
2011 | 36 | A.ロッテラー 中嶋一貴 | SC430 | ペトロナス | BS | 8位 | 8位 |
2012 | 36 | 中嶋一貴 L.デュバル | SC430 | ペトロナス | BS | 11位 | 8位 |
2013 | 36 | 中嶋一貴 J.ロシター | SC430 | ペトロナス | BS | 3位 | 3位 |
2013 | 37 | 伊藤大輔 A.カルダレッリ | SC430 | KeePer | BS | 8位 | 8位 |
2014 | 36 | 中嶋一貴 J.ロシター | RC F | ペトロナス | BS | 3位 | 3位 |
2014 | 37 | 伊藤大輔 A.カルダレッリ | RC F | KeePer | BS | 2位 | 2位 |
2015 | 36 | 伊藤大輔 J.ロシター | RC F | ペトロナス | BS | 7位 | 7位 |
2015 | 37 | 平川亮 A.カルダレッリ | RC F | KeePer | BS | 5位 | 4位 |
2016 | 36 | 伊藤大輔 N.キャシディ | RC F | au | BS | 5位 | 5位 |
2016 | 37 | 平川亮 J.ロシター | RC F | KeePer | BS | 9位 | 10位 |
2017 | 36 | 中嶋一貴 J.ロシター | LC500 | au | BS | 5位 | 5位 |
2017 | 37 | 平川亮 N.キャシディ | LC500 | KeePer | BS | 1位 | 1位 |
2018 | 1 | 平川亮 N.キャシディ | LC500 | KeePer | BS | 2位 | 2位 |
2018 | 36 | 中嶋一貴 関口雄飛 | LC500 | au | BS | 5位 | 5位 |
2019 | 36 | 中嶋一貴 関口雄飛 | LC500 | au | BS | 7位 | 8位 |
2019 | 37 | 平川亮 N.キャシディ | LC500 | KeePer | BS | 2位 | 1位 |
2020 | 36 | 関口雄飛 S.フェネストラズ | GRスープラ | au | BS | 4位 | 4位 |
2020 | 37 | 平川亮 N.キャシディ | GRスープラ | KeePer | BS | 2位 | 2位 |
2021 | 36 | 関口雄飛 坪井翔 | GRスープラ | au | BS | 1位 | 1位 |
2021 | 37 | 平川亮 S.フェネストラズ | GRスープラ | KeePer | BS | 7位 | 7位 |
2022 | 36 | 坪井翔 G.アレジ | GRスープラ | au | BS | 10位 | 9位 |
2022 | 37 | S.フェネストラズ 宮田莉朋 | GRスープラ | KeePer | BS | 6位 | 6位 |
2023 | 36 | 坪井翔 宮田莉朋 | GRスープラ | au | BS | 1位 | 1位 |
2023 | 37 | 笹原右京 G.アレジ | GRスープラ | デロイトトーマツ | BS | 15位 | 14位 |
2024 | 36 | 坪井翔 山下健太 | GRスープラ | au | BS | – | – |
2024 | 37 | 笹原右京 G.アレジ | GRスープラ | デロイトトーマツ | BS | – | – |
ご覧いただいた通り、トムスは多くのシーズンでシリーズの中心として活躍し5度のドライバーズタイトルを獲得してきました。この成績はトヨタ系チームでは最多で、スーパーGTの全チームの中でもニスモに次いで2位と、まさに名門チームとして素晴らしい成績を残してきました。
そんなトムスは今後もスーパーGTの中心として活躍することでしょう。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。