2021年
- ドライバー:伊沢拓也/大津弘樹
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:モデューロ
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:18位
- チームズランキング:15位
2021年も伊沢拓也選手と大津弘樹選手の布陣でエントリー。
サードが2010年を最後にダンロップとの契約を取りやめたため、それ以来ナカジマレーシングが唯一のダンロップタイヤ使用チームでしたが、この年からチーム無限もダンロップにスイッチ。
同じホンダ陣営ということもあり開発のスピードがアップすると期待されましたが、結果はこのシーズンも振るわずに、同じダンロップタイヤを履くチーム無限にも負け、ドライバーズランキングは最下位に終わりました。
ただ、この年は第3戦鈴鹿の予選でダンロップタイヤが的中してポールポジションを獲得(同じダンロップ勢のチーム無限も2位)。さらに決勝でもファステストラップを記録し、速さの片鱗を見せました(結果はリタイヤ)。
2022年
- ドライバー:伊沢拓也/大津弘樹
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:モデューロ
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:15位
- チームズランキング:15位
2022年のドライバーも伊沢拓也選手と大津弘樹選手のコンビ。この組み合わせは3年連続になります。
この年はすべてのレースで完走をしたものの、入賞は他のマシンがサクセスウエイトを満載した状態の第6戦SUGOのみ(7位)。結局ターゲットと目されるチーム無限にも先行を許し、この年もドライバーズランキング最下位でした。
2023年
- ドライバー:伊沢拓也/太田格之進
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:モデューロ
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:14位
- チームズランキング:13位
2023年のナカジマレーシングのドライバーラインナップは、ARTAに移籍した大津弘樹選手に代わり、GT500クラス初挑戦の太田格之進選手が加入。チーム在籍4年目の伊沢拓也選手とタッグを組みます。
タイトルスポンサーはこの年もモデューロ。そしてタイヤも2005年以来変わらずのダンロップ。
ホンダはシーズン前に来シーズンよりベース車両をシビックタイプRに変更すると発表。現行の2代目NSX-GTはこのシーズンが最終年となります。
唯一のダンロップタイヤを履くナカジマレーシングはこの年も苦戦を強いられますが、第4戦富士で2020年以来となる表彰台を獲得(2位)。
この2位のポイントが大きく、2年連続のランキング最下位だったチームをドライバーズランキング14位、チームズランキング13位に引き上げました。
2024年
- ドライバー:伊沢拓也/大草りき
- マシン:シビックタイプR-GT
- タイトルスポンサー:モデューロ
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:–
- チームズランキング:–
2024年のドライバーは、ARTAに移籍した太田格之進選手に替わり、この年からGT500初挑戦の大草りき選手がチームに加入。チーム在籍5年目の伊沢拓也選手とのコンビです。
マシンはこの年からシビックタイプR-GTに変更し、これを機にマシンのカラーリングを大幅に変更しシーズンに挑みます。
まとめ
今回はナカジマレーシングのGTの歴史を見てきましたが、まとめると以下の通りです。
年 | ドライバー | マシン | タイトル スポンサー | タイヤ | ドライバー 順位 | チーム 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|
1998 | 山西康司 T.コロネル | NSX-GT (初代) | Mobil 1 | BS | 2位 | 2位 |
1999 | T.コロネル 山西康司→ 光貞秀俊 | NSX-GT (初代) | Mobil 1 | BS | 5位 | 4位 |
2000 | 伊藤大輔 D.シュワガー | NSX-GT (初代) | Mobil 1 | BS | 4位 | 4位 |
2001 | D.シュワガー 松田次生 | NSX-GT (初代) | Mobil 1 | BS | 8位 | 7位 |
2002 | 松田次生 R.ファーマン | NSX-GT (初代) | Mobil 1 | BS | 2位 | 3位 |
2003 | 松田次生 小暮卓史→ A.ロッテラー | NSX-GT (初代) | Mobil 1 | BS | 11位 | 8位 |
2004 | 松田次生 A.ロッテラー | NSX-GT (初代) | エプソン | BS | 8位 | 7位 |
2005 | 松田次生 A.ロッテラー | NSX-GT (初代) | エプソン | DL | 9位 | 7位 |
2006 | L.デュバル 武藤英紀 | NSX-GT (初代) | エプソン | DL | 11位 | 10位 |
2007 | L.デュバル F.カルボーン | NSX-GT (初代) | エプソン | DL | 2位 | 3位 |
2008 | L.デュバル 平中克幸 | NSX-GT (初代) | エプソン | DL | 10位 | 10位 |
2009 | L.デュバル 中山友貴 | NSX-GT (初代) | エプソン | DL | 16位 | 14位 |
2010 | 道上龍 中山友貴 | HSV-010 GT | エプソン | DL | 14位 | 13位 |
2011 | 道上龍 中山友貴 | HSV-010 GT | エプソン | DL | 12位 | 12位 |
2012 | 道上龍 中山友貴 | HSV-010 GT | エプソン | DL | 14位 | 13位 |
2013 | 道上龍 中嶋大祐 | HSV-010 GT | エプソン | DL | 15位 | 15位 |
2014 | 中嶋大祐 B.バゲット | NSX CONCEPT-GT | エプソン | DL | 17位 | 15位 |
2015 | 中嶋大祐 B.バゲット | NSX CONCEPT-GT | エプソン | DL | 15位 | 15位 |
2016 | 中嶋大祐 B.バゲット | NSX CONCEPT-GT | エプソン | DL | 18位 | 15位 |
2017 | B.バゲット 松浦孝亮 | NSX-GT (2代目) | エプソン | DL | 11位 | 10位 |
2018 | B.バゲット 松浦孝亮 | NSX-GT (2代目) | エプソン モデューロ | DL | 19位 | 15位 |
2019 | N.カーティケヤン 牧野任祐 | NSX-GT (2代目) | モデューロ エプソン | DL | 12位 | 12位 |
2020 | 伊沢拓也 大津弘樹 | NSX-GT (2代目) | モデューロ | DL | 12位 | 11位 |
2021 | 伊沢拓也 大津弘樹 | NSX-GT (2代目) | モデューロ | DL | 18位 | 15位 |
2022 | 伊沢拓也 大津弘樹 | NSX-GT (2代目) | モデューロ | DL | 15位 | 15位 |
2023 | 伊沢拓也 太田格之進 | NSX-GT (2代目) | モデューロ | DL | 14位 | 13位 |
2024 | 伊沢拓也 大草りき | シビックタイプR-GT | モデューロ | DL | – | – |
参戦当初はチャンピオンを獲得するこのとはなかったものの、ホンダ陣営の主力チームとして上位でシリーズを戦ったナカジマレーシングでしたが、スーパーGTに名称が変わってからは徐々に成績が低迷。現在はテールエンダーの常連となってしまいました。
これは2005年から契約をしたダンロップタイヤの性能が、ライバルのタイヤメーカーに劣っているからでしょう。
F1ブーム世代の私にとって、中嶋悟監督は今でも特別な存在。彼のチームが下位に甘んじる姿は見たくないのですが・・・。
おそらくダンロップか多額の活動資金が入っているのだと思いますが、できればブリヂストンと契約して全日本GT選手権の頃のような強いナカジマレーシングを見たい。
2019年、ハンコックタイヤのワンメイクで行われたスーパーGT×DTM特別交流戦で優勝(レース2)をしたように、チーム力は間違いなくトップクラスなのだから・・・。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。